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10月14日の物語

10月15日
読了時間: 2分

まさか、ダーツの罰ゲームから生まれた料理が、舞台の脚本に採用されるとは。


この日のラウンジは、たいがの「次の舞台の台本を覚えなきゃ」という話から始まった。

それを聞いたまさきも、翌日が脚本の締め切りだったことを思い出す。


それぞれ作業に取りかかるものの、料理を題材にした脚本を書いていたまさきは、アイデアに行き詰まってしまった。

そこで友人たちも巻き込み、変わったアレンジ料理を考えることに。


しかし、しばらくするとまさきが作業に飽き始め、水曜日恒例のデスダーツが開幕した。


最後までブルに入れられなかった人が、全員分の買い出しに行くというルール。

初戦はいっちーが敗れ、カニカマやちくわを買って帰ってきた。


せっかくならと、ラウンジにあるお菓子も使ってアレンジ料理の実験が始まる。

チータラとの相性の良さを発見したかと思えば、マンゴーグミまで投入。

友人たちも一緒になって組み合わせを考えたが、なかなか正解にはたどり着かない。


そんな中、いっちーが提案したのは、ミミガーに砕いたうまい棒のとんかつ味とチータラを混ぜるという一品。


恐る恐る試してみると、これが驚くほどおいしい。

まさきの脚本にも採用されることになり、思いがけないところで創作が一歩進んだ。


一方、デスダーツの二戦目では、たいがが早々に勝ち抜け、接戦の末にまさきが牛丼の買い出しへ。


その間、たいがの連勝を止めたいいっちーが一対一の勝負を挑んだ。

罰ゲームはCoCo壱番屋の10辛。


自信満々のたいがだったが、惜しくも敗北。

注文の条件から今回は5辛に挑むことになったものの、その辛さは想像以上だった。


気づけば三人そろって悶絶。

友人たちは笑いながらも心配し、ラウンジは悲鳴と笑い声に包まれた。


台本を覚えるはずが、ダーツに夢中になり、料理を考えるはずが、激辛カレーに苦しんでいる。


ずいぶん寄り道の多い夜だったけれど、その寄り道から本当に脚本のアイデアが生まれたのだから面白い。


明日、まさきが書き上げる物語のどこかには、きっとこの夜のみんなの思いつきが残っている。


何気なく集まって、くだらないことに本気になって。

そんな時間さえ誰かの作品の一部になっていくことが、少し嬉しかった。


辛さに悶えた顔も、料理が成功したときの驚きも、いつか舞台の向こうへ繋がっていく。

そんな不思議な水曜日の夜だった。

 
 

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