top of page
日々の物語
9月16日の物語
雨のせいか、この日のラウンジにはいつもよりゆっくりとした時間が流れていた。 それでも、誰かの隣には自然と誰かがいて、話し声が静かに途切れることはなかった。 ゲームにも少し飽きてきた頃、まさき、たいが、いっちーの三人はダーツを始めることに。 最初こそ点数を数えていたものの、次第に面倒になり、なぜか「最初にブルへ入れた人が負け」という男気ダーツが始まった。 真剣にブルを狙いながら「入るな!」と叫ぶ、矛盾だらけの勝負である。 罰ゲームは、最近みんなで遊んでいる「ドゥームズデイ」。 それぞれが自分の拠点を育て、同盟を組んだり、時には他のプレイヤーと戦ったりしながら進めているゲームだ。 負けた人がゲーム内の資源を分け与えることになったものの、矢が六本しかなく、戦力の一番低いたいがだけ手裏剣で戦うことになった。 当然のようにブルへ近づかない。 途中からダーツ一本ずつと手裏剣を交換してもらったものの、結果は惨敗。 渋々資源を渡そうとしたところ、同じ同盟でなければ支援できないことが判明し、たいがは思わぬところで一命を取り留めた。 その後は、いっちーの友人がまさき
9月15日の物語
この日のラウンジは、みずきち、がくし、はるきと、遊びに来た友人たちでゆったりと始まった。 大勢で囲むような賑やかさとは少し違う。 それでも、誰かが何かを始めれば、自然とみんなの視線がそこへ集まり、気づけば笑い声が重なっている。 そんな近い距離感の夜だった。 始まりは、がくしが一昨日行われた「メロい先輩選手権」を振り返ったことから。 「そもそも、メロさとは何か」 答えを探すべく、みずきちとはるきに“一番メロい動き”を見せてもらうことになった。 みずきちは後輩らしい可愛らしさで友人たちをメロメロに。 対するはるきは、セクシーなパフォーマンスでがくしを虜にする。 二人から学んだがくしも、過去に出演した作品での動きを思い出しながら全力で挑戦。 「最高にメロい!」 賞賛を受け、ついにがくしは“メロい”を習得したらしい。 その後、みずきちの友人から「また歌って欲しい!」というリクエストが届いた。 以前聞いたはるきの歌声や、みずきちたちが歌った「イソジンの歌」が楽しかったのだという。 それならばと曲を探しながら歌い始め、「輝く未来」や「ホール・ニュー・ワールド
9月14日の物語
久しぶりに顔を見せてくれた友人も多く、この日のラウンジはあちこちで話が弾んでいた。 そんな中、りのと友人たちが始めたのは、おじさん構文を作るゲーム。 手札を組み合わせるたびに、絶妙に嫌な距離感のメッセージが次々と誕生する。 読み上げるたびに悲鳴が上がり、それ以上の笑い声が返ってきた。 やがて「最高の文を考えよう!」と、勝ち負けそっちのけで全員の知恵を集め始める。 そして完成したのが、 「オジサンサンデーの天気は、オジサン確率80%❗️☔️」 意味は分からない。 けれど全員が「これだ!」と謎の達成感に包まれた。 最高にくだらないものを本気で作る時間は、どうしてこんなに楽しいのだろう。 一方、ボードゲームを探していたりのはダーツに惹かれ、さらに手裏剣ダーツを発見。 いっちーとせいとも加わって投げてみると、意外にも普通のダーツと同じ感覚で投げられることに気づき、三人はすっかり夢中になった。 その流れで、いっちーとせいとは「先にブルへ入れた方が勝ち。負けた方がラーメンを奢る」という勝負へ。 ところが疲れもあってか、なかなか決まらない。 「20のトリプルも
9月13日の物語
この日は、初めてラウンジへ遊びに来てくれた友人も交えて、賑やかな時間が始まった。 「ito、やったことないけどやってみたい」 その一言から、みんなでルールを教えながら「ito」に挑戦。 ひとつ遊び終わると「他のゲームもやってみたい」と、今度はオセロや「ひらがじゃん」へ。 これまで人が遊んでいるところを見たことはあっても、自分でボードゲームをするのは初めてだったという友人は、「すごく楽しかった」と笑っていた。 気づけば他の友人とも自然に話すようになり、初めましてだった距離はゲームをひとつ終えるたびに縮まっていた。 そんな中、駄菓子を囲んでいると、がくしが「カルパスにこんな種類あるんだー!」と発見。 目を瞑って三種類を当てる選手権が始まり、がくしがカルパスを配ると、難しいと言いながらも全員が正解することができた。 そこから、けんじ考案の「駄菓子人狼」へ。 みんなに駄菓子を配るが、一人だけ違うお菓子を配られる。 配られた本人も自分が人狼かどうかも分からない。 「甘い」と感想を言ったれみーへ疑いのが集中し、満場一致で投票される。 しかし、本当の人狼はけい
9月10日の物語
この日のラウンジは、みやびが訪れた恋愛にまつわる体験型展示の話から始まった。 話題は「どこからが浮気なのか」。 れみーとみやびの意見はぴたりと一致する一方、がくしは彼氏側の意見にも少し頷くところがあるらしい。 「え、それはどうなんだろう……」 考えれば考えるほど答えは出ず、最後には三人揃って頭を抱える。恋愛の正解は、ゲームの攻略法ほど簡単には見つからないようだった。 そんな三人が次に開いたのは、最近すっかりお馴染みの「ドゥームズデイ」。 「みんなで対戦とかできないのかな?」 話しているうちに、せっかくなら三人で配信してみようということになった。コメントも読みやすいTikTokライブに挑戦すると、がくしとみやびは順調にスタート。しかし、れみーだけがなかなかアカウントに入れない。 あれこれ試して、ようやくれみーの配信が始まった頃には、待っていたみやびがギターを弾き始めていた。 ゲーム配信のはずだったのに、いつの間にかラウンジには音楽が流れている。 ドゥームズデイを終えたあとも、れみーとみやびはそのまま顔出し配信へ。れみーは届くコメントひとつひとつに反
9月9日の物語
雨音の聞こえる水曜日。 ラウンジへ降りてきたたいが、まさき、いっちーが見つけたのは、見慣れないダーツだった。 「ダーツあるじゃん!」 早速遊び始める三人。 さらに手裏剣型のダーツまで発見すると、一気にテンションが上がった。 ところが、投げてみるとまるで的に当たらない。 たいがもいっちーも予想外の方向へ飛ばし続け、遊びに来た友人からは「下手すぎて怖い!」と笑われる始末。 それでも懲りずに投げていると、ラウンジには雨音に負けない笑い声が響いていた。 ひとしきり遊んだ頃、まさきが突然、 「ゲーム配信やらないと!」 と「ドゥームズデイ」の配信を開始した。 目の前で始まる配信に友人たちも興味津々。 たいがといっちーもゲームを開き、「どうすれば戦力が上がる?」「どこを強化する?」と、いつしか全員を巻き込んだ作戦会議になっていく。 そんな中、いっちーが提案した。 「この三人は平和同盟で行こうね!」 こうして、お互いの拠点は攻撃しない「水曜平和同盟」が結成された。 ――のだが。 せっかく強力な味方もいるのだからと、以前から気になっていた「他の人を攻撃するとどうな
9月8日の物語
11月の自主公演に向けて、アイドルをテーマにしたビジュアル写真を真剣に選んでいたみずきち。 その姿を見て、公演にオタク役として出演するがくしが言い出した。 「みずきちの口上を作ろう!」 最初はひとつのアイデアだったはずが、がくしは次第にヒートアップ。 みずきちの友人も加わり、いつしか本気の口上制作が始まっていた。 さらに、がくしによる熱のこもったアイドル談義が始まると、けいちゃんまでその熱にあてられてオタク化。 気づけば本人を目の前に、ラウンジ中がみずきちのオタクになっていた。 この日は友人も多く遊びに来ていて、中には初めてラウンジを訪れた人もいた。 せっかくならみんなで遊ぼうと始まったのは「ウミガメのスープ」。 友人が出題者となり、少ない情報を頼りに「ああでもない」「こうでもない」と答えを探していく。 なかなか辿り着けなかった答えも、真相を聞けば「あー!!」と声が揃う。 難易度の違う問題に挑みながら、がくし、みずきち、けいちゃんもそれぞれ一問ずつ正解することができた。 ゲームが終わっても話は尽きない。 インプロのこと、推し活のこと。...
9月7日の物語
一週間が始まったばかりの月曜日。 けれど、この日のラウンジには週の始まりらしい慌ただしさよりも、学校が終わったあと、なんとなく友達のところへ集まってきたような空気が流れていた。 最近仲間入りした「Kluster DUO」を見つけたうめしゅーが、声を上げる。 「テレビで見たことあるやつだ!」 友人たちにも知っている人が多く、そのままみんなで遊んでみることに。 輪の中へ磁石を置いていくだけなのに、数が増えるほど置き場所は狭くなる。 そっと近づけただけで周りの磁石がゆらゆらと動けば、全員で息を呑む。 そして次の瞬間、勢いよく磁石同士がくっつくと、一斉に悲鳴。その声はすぐに笑いへ変わった。 ひとしきり遊んだあとは、住民たちの間で流行っている「ドゥームズデイ」の話へ。 対抗戦で勝つため、うめしゅーはまだ始めていない友人に遊び方を教え、せいとも「同盟入らない?」と仲間を増やしていく。 普段は誰かと争うことが得意ではないせいとも、今回ばかりは少し本気だ。 対抗戦には参加していないけんじは、頑張るみんなへ強い念を送り、ラウンジに降りてきていたくぼりおは、なかなか
9月5日の物語
この日は、つばさとせいとの誕生日を祝う日。 しかし、ただ祝うだけでは終わらない。 「真の誕生日王はどっちなのか」 そんなよく分からない称号を懸け、つばさにはたいが、せいとにはすぎちゃんが味方につき、長い戦いの幕が上がった。 一回戦のイヌイヌパニックでは、噛まれた人から抜けるルールにしたところ、たいがとつばさがまさかの一発抜け。 「やはり真の誕生者には神がついているのか……」と妙な説まで浮上する。 山手線ゲーム、負けジャンケン、真顔選手権、ゼノ、ジェンガ。 勝ちたいあまり負けジャンケンなのに勝ってしまったりしながら、戦いは延々と続いていった。 終盤、せいとが五勝、つばさが二勝と大きくリード。 しかしつばさが「次に勝ったら三ポイントでいい?」と提案し、せいとも快諾。 すべてをひっくり返せるババ抜きが始まった。 途中、友人たちの「シャッフルタイム!」で手札を交換させられ、さらに謎の力で二度ほど時間が巻き戻った気もする。 それでも最後につばさが勝利し、ついに五対五。 決着は第九回戦「Kluster DUO」へ託された。 磁石を置くたび、周囲の磁石が揺れ、
9月4日の物語
この日のラウンジでは、最近すっかりお馴染みになった「ドゥームズデイ」の話があちこちから聞こえていた。 「ドゥームズデイって何?」 気になった友人が尋ねると、いっちー、れみー、しおんがすぐさま反応する。 三人ともそれぞれの同盟でゲームを進めているため、 「俺の同盟に入らない?」 「ぜひ私の同盟に!」 と、一斉に勧誘が始まった。 初めて遊びに来た友人まで巻き込んで、まるで突然のヘッドハンティング大会だった。 どうすれば強くなれるのか、次は何をすればいいのか。 画面を見ながら相談している光景は、どこか学生時代に友達の家へ集まってゲームをしていた頃にも似ている。 ただ同じゲームをしているだけなのに、ひとつの目標を誰かと追いかけることが、思った以上に楽しかった。 その傍らでは、翌日に控えたつばさとせいとの誕生日パーティーの準備も始まった。 れみーとしおんは、まず大量の風船を膨らませていく。 「写真撮れるフォトスポットみたいな場所があったら喜ぶんじゃない?」 「いいね、それならハートの風船も膨らませよう」 少しずつ華やかになっていく中、いっちーは「二人ともオ
9月3日の物語
シェアハウスでじわじわと広がっているスマホゲーム「ドゥームズデイ」。この日は、ゲームに参加しているがくしとくぼりおが配信に挑戦した。 ゲーム配信にはまだ慣れていないくぼりお。操作や配信のやり方に慌てていると、けんじが横から「こうやるんだよー」と助け舟を出す。一方、配信経験のあるがくしは落ち着いた様子で仲間と協力しながら、着実にレベルを上げていった。 そんな二人の様子を見ながら、けんじも配信について知っていることを伝えていく。最初は戸惑っていたくぼりおも、遊んでいるうちに少しずつゲームに慣れ、気づけばしっかりレベルアップしていた。 配信を終えたあと、ゲームの中でゾンビと戦っていた姿に刺激されたくぼりおが、今度は実際に身体を動かしたくなった。 「アクションやろう!」 そこで、アクション経験の少ないがくしのために、けんじの指導とくぼりおのサポートで練習が始まる。 ひとつずつ動きを覚え、相手との距離や流れを確認していく。最初は探りながら身体を動かしていたがくしも、最後に一連の動きを通してみると、その感覚がようやくひとつに繋がった。 「これがアクションか…
9月1日の物語
久しぶりに顔を合わせる住民たちと、いつもの友人たち。 近況を話しながら穏やかに過ごしていると、けんじがボードゲームの棚を眺めて言った。 「やったことないゲームをやりたい」 そこで見つけたのが「ザ・ゲーム」。 ルールを読んだけんじの「みんなでできそうだからやろう!」の一声で、友人たちも交えて挑戦することになった。 数字を明言できないまま、協力してカードを並べていく。 「ここら辺のカード持ってるから並べないで!」 「ごめん、これしかない!」 曖昧な言葉から互いの手札を想像しながら進めるものの、けんじはどうにも手札に恵まれず、苦しいカードを出すこともしばしば。 そんな窮地で、みずきちが声を上げた。 「ここ救える! 助けられる!」 何度も絶妙な一手でみんなを助ける姿に、いつしか呼び名は「メシア」に。 数字を並べていただけのはずが、妙な信仰まで生まれていた。 やがて、かりんも帰宅。 話題は、シェアハウスで流行り始めているスマホゲーム「ドゥームズデイ」へ移っていった。 話を聞いていた友人も、その場でゲームをダウンロード。 登録方法や座標の移動をみんなで相談し
8月31日の物語
この日は、いつもよりゆったりとした時間が流れていた。 そんな中、ささみがふいにラウンジへやってきた。 けいちゃんとも、せいととも、しおんとも仲のいいささみ。 その姿を見て、まだラウンジを利用し始めて三回目だというしおんが、気になっていたことを聞いてみた。 「ラウンジって、どう過ごす場所なんだろう」 新しく暮らし始めたばかりだからこそ、まだ分からないこともある。 友人が遊びに来たときはどうしたらいいのか、自分はどんなふうにここにいたらいいのか。 ささみは、無理にいい格好をしようとしなくても、自然体でいたらいいんじゃないかと話した。 それを聞いたせいとも、自分なりの考えを重ねていく。 誰かが何かを始めれば一緒に遊ぶ日もあれば、それぞれ好きなことをしている日もある。 友人が来たからといって、いつも以上の自分を見せなくてもいい。 そんな話をしているうちに、しおんの中にも少しずつ、この場所での過ごし方が見えてきたようだった。 やがて、けいちゃんも帰ってきた。 そこからはひとつの話題に留まらず、気になったことを話しては、また別の話へ。 何か特別なことをしたわ
8月30日の物語
「猟銃免許を取りたいんだよね」 けんじの一言を聞いたたいがが、「ここで練習できるよ!」と持ち出したのは、ガンシューティングゲームだった。 「なにそれやりたい!!」 新しく入居したわおんぬとしおんも加わり、早速挑戦することに。 すると友人から「各々が思うかっこいいポーズで戦ってよ!」と注文が飛ぶ。 小指で撃つ人、スナイパーのように構える人、二丁拳銃を構える人。 なぜか銃を持っているのに近接戦を想定している人までいる。 猟銃の練習からはどんどん遠ざかり、途中からはワニワニパニックまで始まって、ラウンジの一角は小さなゲームセンターのような賑わいになっていた。 続いて四人で「ゴキブリポーカー」。 初挑戦のしおんが少し緊張する一方、「ポーカー得意だから」と余裕を見せていたけんじは、まさかの一番乗りで敗北した。 しかも追い詰められるほど、けんじの言葉数は増えていく。 「人間ってピンチになるとめちゃくちゃ喋るんだな」 妙な学びを得ながら、意外な強さを見せるたいがや、序盤から追い込まれても粘り続けるわおんぬに感心する。 最後にはしおんも敗れ、初めての一戦をしっか
8月27日の物語
最近シェアハウスへ引っ越してきたしおんが、初めてラウンジへやってきた。 この日は、月曜日からみんなで書き継いできた脚本を全員で読み合わせることに。 完成した物語は、一言で言えばカオスだった。 雀荘でチェスをしながら王手をするような、どこかで見た“カニの矛盾画像”を思わせる世界。 それでも、日ごとに違う人が書いたからこそ、それぞれの個性が不思議なくらい残っている。 くぼりおが客役、せいとが歌とマスター、しおんが幼馴染役を担当して読み進めていくと、最後にはくぼりおへ突然のインプロという無茶振りまで飛んできた。 「え、ここから!?」 困りながらもなんとか応えるくぼりお。その絶妙なところで友人たちから拍手が起こり、演じる側と見ている側の息がぴたりと合う。 住民だけではなく、遊びに来た友人たちまでいて初めて、このラウンジの時間は完成するのかもしれない。 その後は、いっちーによるお絵描き講座。いっちーが描いたキャラクターの輪郭に、友人たちがうろ覚えで足りない部分を描き足していく。 突然のお題に戸惑いながらも、出来上がってみれば意外なほどの完成度。...
8月27日の物語
脚本ウィークも、いよいよ「結」へ。 水曜日までに書き継がれてきた台本を読み返すと、それぞれのパートには、それぞれを書いた人らしい個性がしっかりと残っていた。 「ここから、どう終わらせようか」 がくしが言葉を探す傍らで、みやびとすぎちゃんはインスピレーションを求めて音を鳴らし始める。 みやびが斉藤和義の「ずっと好きだった」を歌い終えると、誰かが言った。 「これ、BGMにしよう!」 そこからは、脚本と音楽を同時に作るという少し変わった時間が始まった。 みやびのギターに、すぎちゃんのカホンが重なる。その音を聞きながら、がくしは続きを書いていく。 「結」の始まりには「ずっと好きだった」。続く場面には、サザンオールスターズの「いとしのエリー」。 曲が変われば、台本の言葉にも少し違った温度が生まれる。 がくしが書いたものを友人たちと読み、すぎちゃんや友人たちが「ここはこうしたら?」とアイデアを加える。そうしてまた演奏が熱を帯びていった。 最後まで通した頃には、みんなから自然と「エモい」という言葉がこぼれていた。 数日間、違う住民たちが少しずつ書き足してきた物
8月26日の物語
脚本ウィーク三日目。 たいが、こうだい、まさきは、前日までに残された物語を受け取り、その続きを考えていた。 「面白い展開が欲しい!」 コメディ作品だと知ったこうだいの一言から、回想シーンでは登場人物に妙に壮大なバックボーンが加わっていく。 そして肝心の「転」をどうするか頭を悩ませていると、たいがが突然、 「ピータンを吐き出そう!」 その突拍子もない一言が不思議なくらい綺麗にはまり、そこからは流れるように物語が進んだ。 誰かの思いつきが、別の誰かの想像力に繋がっていく。 残すは「結」。 この物語がどこへ辿り着くのか、楽しみがまたひとつ次の日へ託された。 脚本を書き終えると、今度はうろ覚えお絵描き大会が始まった。 本来の目的は、たいがのモバイルバッテリーに最近観始めたアニメのキャラクターを描くこと。 まずは試し書き、とホワイトボードに描き始めたものの、記憶だけではだんだん限界が訪れる。 たいがからヒントをもらったり、なぜか髪だけ本人に描いてもらったり。 みんなで夢中になった結果、肝心のモバイルバッテリーへのお絵描きは完全に忘れ去られていた。...
8月25日の物語
脚本ウィーク二日目。 がくし、まき、くぼりおは、昨日のメンバーが残したメモと台本を読みながら、その続きを考えていった。 ハートフルコメディらしくパロディを交えたボケを膨らませながら、物語の核にも少しずつ触れていく。 その間も、がくしが小ボケを挟めば、まきがことごとく拾い、くぼりおが腹を抱えて笑う。 気づけば一時間以上、ずっとその構図だった。 笑いながら書いた言葉が、この先どんな物語に育っていくのか。 それは明日のメンバーへの楽しみとして残された。 ひと仕事終えると、がくしが持ってきた「アドリブ総選挙」で遊ぶことに。 選んだ言葉と顔カードを組み合わせ、その人物になりきって演説するゲームだ。 がくし対くぼりおの選挙戦。 くぼりおは女性議員を想定して言葉を選んだものの、最後に引いたのは“なんとも言えないおじさま”の顔。 その絶妙な組み合わせに本人までツボへ入り、演説どころではなくなってしまう。 結果は、最後まで演説をやり遂げたがくしの当選。 ここでも三人の笑い声は止まらなかった。 そして、新しく入居したまきが「インプロからお芝居の世界に入りました」と話
8月24日の物語
今日から、また新しい脚本ウィークが始まった。 まずは物語の種を探すため、友人たちと一緒にエチュードをしてみることに。 舞台はバー、登場人物はマスターと常連客。 せいととりのが「人生相談」をテーマに演じてみると、五分間を綺麗に使い切れたものの、「脚本にするには、もうひとつ何か欲しいね」と次の題材を探すことになった。 それでも、以前より時間配分が上手くなったことに気づいたせいとは、密かに嬉しそうだった。 続いて選んだテーマは「待ち合わせ」。 けいちゃんがマスター、せいとが常連客になると、けいちゃん演じるどこか酔っ払ったようなマスターに、りのも友人たちも大笑い。 長いエチュードの中で思いがけず伏線まで回収され、「待ち合わせ、いいね」と今回の物語の軸が決まった。 そこからは、エチュードで生まれたものを拾いながら台本制作へ。 ジャンルは、ハートフルギャグコメディ。 みんなで決めたバーの名前から、けいちゃんが「中華料理出したい!」と思いついたことで、JAZZが流れるお洒落なバーなのに、なぜか中華料理が出てくるという不思議なお店が生まれた。 言葉の選び方や会話
8月23日の物語
けんじがゲームの説明を読んでいる傍ら、暇を持て余したたいがとみやびはレゴに手を伸ばした。 最初は家を作るつもりだったのに、気づけば目標はバイクへ変更。 たいががパーツを探し、みやびが組み立てる生産ラインが出来上がった。 「生産ライン止まってるよ!」 部品探しに苦戦するたいがを急かすみやび。 そうして、少しずつ形になっていくバイク。 ハンドルとタイヤがちゃんと動いた瞬間には「すげー!!」と二人で大歓喜した。 完成品を嬉しそうに撮影するみやびの隣で、たいがは家より大きな車体を見つめて首を傾げていた。 少しくらい縮尺がおかしくても、自分たちで作ったものはやっぱり愛おしい。 その後は、りのの希望で始めたボードゲーム「サンレンタン」。 出題者がつけた順位を予想する、互いの価値観をどれだけ知っているかが試されるゲームだ。 けんじがなかなか正解できず苦戦する一方、たいがは毎回のように高得点。 「ちゃんとみんなのこと見てるんだね」と、意外な一面まで見えてくるのが面白かった。 最後は「インカの黄金」で遺跡探検へ。 遺跡を探検しながら財宝を集め、危険を感じたら帰還す
bottom of page
