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日々の物語
10月28日の物語
「馬ですか?」 十五問目にして、ようやく核心を突く質問が飛び出した。 水曜日のラウンジでは、いっちー、せいと、りのと友人たちが「無知ネーター」という不思議なゲームに挑戦していた。 普通のアキネーターとは逆に、お題を決めるのは、その分野をよく知らない人。 今回はディズニーに詳しくないいっちーが、白い馬のキャラクターを選んだ。 「それは動物ですか?」 「そのキャラクターはオスですか?」 みんなは質問を重ねるが、なかなか答えにたどり着かない。 残された質問は、あと一つ。 そこで出たのが、あの「馬ですか?」だった。 それまでの答えを一つずつ繋ぎ合わせ、ついに正解へ。 十五問を使い切ってたどり着いた瞬間、ラウンジには歓声が広がった。 一方、せいとは二本の脚本を書かなければならず、みんなにアイデアを求めていた。 流行りの言葉や歌、人気のアプリ。 誰かが話題を出すたびに、せいとの頭の中で新しい物語が動き始める。 りのといっちーも張り切って提案したものの、すでに書いたことのある内容だったり、せいとにはよくわからなかったりで、ことごとく却下されてしまった。 それで
10月26日の物語
「生き急いでいる奴は結婚できない」 月曜日のラウンジで、そんな妙に説得力のある名言が生まれた。 もっとも、話していたのは本当の人生ではなく、人生ゲームの中でのことだった。 シェアハウスにみんなが集まり始めて、もうすぐ一年。 「人生って早いね」という何気ない会話から、けんじ、せいと、うめしゅーと友人たちは、人生ゲームを始めることになった。 ただし、普通には遊ばない。 止まったマスの出来事を、即興芝居で演じながら進む特別ルールだ。 早々に靴を奪われ、最後まで裸足で生きることになった工場パティシエのせいと。 JOYSOUNDの採点のモノマネを延々と披露する佐々木小次郎のけんじ。 借金まみれになりながら株で大逆転し、なぜか火星に家を買ううめしゅー。 誰かの人生が思わぬ方向へ転がるたび、笑い声が止まらない。 堅実に平社員から社長まで昇り詰めた友人が優勝するかと思いきや、最後に勝ったのは、知らぬ間に幸運を積み重ねていた部長のけんじだった。 そんな波瀾万丈の人生を楽しむ前には、もっと小さな冒険もあった。 うめしゅーが持ってきたのは、ネジを巻くとぴょんぴょん進む
10月25日の物語
「これは誰にも当てられない!」 そう自信満々に宣言したけんじの作戦は、あっけなく崩れ去った。 日曜日のラウンジでは、けんじ、かりん、せいと、くぼりおと友人たちが集まり、賑やかな時間を過ごしていた。 最初に始まったのは「あいうえバトル」。お題に沿って言葉を考え、相手の言葉に含まれる平仮名を当てていくゲームだ。 「小学校にあるもの」では、かりんとくぼりおが自分の言葉に入っている文字をうっかり指定して自爆。 続く「100円ショップにあるもの」では、けんじが秘密兵器として「蟲神器」を選んだものの、すぐに「し」を当てられてしまった。 そもそも「蟲神器」を知らない人も多く、その話題で盛り上がるけんじと男性の友人たちの姿は、まるで学校の休み時間のよう。 結局、「ほこり」や「ぬりえ」といった意外な言葉を選んだ友人が圧勝した。 次に遊んだ「ジャストワン」では、初めての人もすぐにルールを覚え、みんなで協力してお題を推理した。 難しい問題を当てられなかったせいとは、なぜか自ら切腹を選んで場を笑わせる。 正解できなくても、誰かが楽しそうにしているだけで、周りまで笑顔にな
10月23日の物語
「僕が別班だー!」 シューティングゲームの激戦を制したがくしが、謎の勝利宣言を響かせた。 この日のラウンジには、マキ、りの、がくし、くぼりおの四人。 昨日までに完成した脚本を、いよいよ声に出して形にする日だった。 がくしが配役を決め、読み合わせが始まる。初めて見る言葉に戸惑ったり、「転」で突然現れるトルンプとペリカンに笑ってしまったり。 それでも台詞を重ねるうちに、紙の上にあった人物たちが少しずつ息づいていく。 ひと通り読み終えると、みんなで作品のタイトルも考えた。 そんな合間に、くぼりおが突然ダーツを始めた。 つられて全員が挑戦し、やがて「これやろうよ!」とシューティングゲームへ。 最近、銃を持つ役を演じた経験のある四人は、構えだけなら誰もが一人前。 中でもマキは抜群の腕前で、二回続けて勝利した。 負けず嫌いのがくしは「次は遠くからやろう!」と提案。 距離が伸びると途端に難しくなり、勝負は接戦に。 ようやく勝ち取った一勝が、冒頭の叫びに繋がったのだった。 ひとしきり笑ったあとは、再び脚本の世界へ戻る。 今度は読み合わせを撮影することになり、四人
10月21日の物語
「絶対にのらない!」 水曜日のラウンジで、いっちーは誰よりも強い意志を見せていた。 この日、友人たちとはるきがテーマパークの話で盛り上がっていた。 絶叫マシンの話題になると、いっちーは自分がいかに苦手かを熱弁。 どうやら、この場で乗れないのはいっちーだけらしい。 苦手なのは、あのふわっと身体が浮く感覚。 視界が遮られていれば平気な場合もあるという、なんとも微妙な境界線だった。 みんなは克服できるようにと応援するものの、本人の決意は固い。 乗らない宣言を重ねるいっちーに、笑い声が広がった。 一方、ラウンジでは脚本ウィーク三日目の「転」も進んでいた。 一昨日の「起」、昨日の「承」を受け取り、今日は物語を大きく動かす日。 いつも水曜日の脚本に頭を抱えていたせいとが、今回は自らふざけた方向へ転がそうとする。 「それでいいのか」と止めていたいっちーだったが、次第に二人で物語を膨らまし始めた。 そして後半、はるきが真剣に物語と向き合い、広がった話を丁寧に本筋へと戻していく。 思い切り脱線する人がいて、それを面白がる人がいて、最後にちゃんと物語へ繋ぎ直す人がい
10月20日の物語
昨日生まれた物語に、今日はどんな続きをつけようか。 脚本ウィーク二日目。 りの、かりん、くぼりお、そして友人たちは、前日に完成した「起」の台本を読み返すところから始めた。 今日作るのは「承」。 いざ続きを考え始めると、時代劇ならではの歴史の知識が必要になり、思わぬところで手が止まる。 そんなとき頼りになったのが友人たちだった。詳しい人が知識を教え、りのとくぼりおが調べながら使えそうな情報を書き出していく。 かりんの「こんな感じはどう?」という提案から、また別のアイデアが生まれ、少しずつ物語が動き出した。 一人では思いつかなかった展開も、みんなの知識を持ち寄れば形になっていく。 昨日の「起」に繋がる、納得のいく続きを作り上げることができた。 ひと仕事終えたあとは、友人が持ってきてくれたボードゲームの中から「みんなでメイキングBL」を遊ぶことに。 カードを引きながら恋愛物語を作っていくゲームで、今回の主人公は保健室の先生と、アーティストを目指す高校二年生。 喧嘩をした二人が、屋上での呼び出しをきっかけに向き合っていく。 思いがけない展開にみんなが夢中
10月16日の物語
「がくしの持ってるの、一回り大きいよね。怪しいよね」 マキの何気ない一言は、見事に的中した。 この日のラウンジは、くぼりおが持ってきたロシアンルーレットのお菓子から始まった。 三つのうち一つだけがすっぱいというもので、「当たりたくないー!」と言いながら、それぞれ慎重に選んでいく。 そして、嫌な予感を抱えながらお菓子を口にしたがくしは、案の定、大当たり。 あまりのすっぱさにものすごい顔になり、それを見たくぼりおとマキは大笑い。たった三つのお菓子で、ラウンジはすっかり賑やかになった。 そんな中、遊びに来た友人からSNSのダンス動画を撮ろうという提案が。 「え、こっちはこう?」「あー、わかった!こうだ!」 友人に教えてもらいながら振りを覚え、みんなで動きを合わせていく。 いざ撮影が始まっても、「間違えた!もう一回!」と撮り直しの連続。 誰かが間違えるたびに笑ってしまい、なかなか先へ進まない。 それでも何度も挑戦するうちに、少しずつ息が合っていく。 ついに納得のいく動画が撮れたときには、みんなの顔に達成感が浮かんでいた。 そして今度は、がくしのお願いから
10月15日の物語
「オバケが無理。怖い」 絶叫マシンも高いところも平気なはるきが、神妙な顔でそう答えた瞬間、ラウンジは「可愛いー」という笑い声に包まれた。 この日は、はるき、がくし、れみーと、遊びに来た友人で、懐かしい音楽を聴きながら過ごす夜だった。 始まりは、がくしとはるきのポケモンソング談義。お気に入りの曲として、はるきが「謎の少女、再び(迷宮)」を紹介した。 旅が始まるような高揚感と、どこか切ない異国の雰囲気。 みんなで耳を傾けるうちに、それぞれの懐かしい曲も次々と流れ始めた。 れみーが「フィニアスとファーブ」のオープニングを流せば、友人とがくしが懐かしさに大喜び。 友人がアイカツの歌詞を見せてくれたり、がくしとはるきも好きだった曲を口ずさんだり。 子どもの頃には気づかなかった歌詞の意味に、今だからこそ頷ける瞬間もあった。 やがて話題は、学生時代の合唱曲へ。 「旅立ちの日に」を最近まで知らなかったというはるきの告白に、みんなはびっくり。 そのまま全員で歌い始めると、懐かしい旋律に、それぞれの学生時代の記憶が重なっていった。 音楽の話がひと段落すると、今度は友
10月14日の物語
まさか、ダーツの罰ゲームから生まれた料理が、舞台の脚本に採用されるとは。 この日のラウンジは、たいがの「次の舞台の台本を覚えなきゃ」という話から始まった。 それを聞いたまさきも、翌日が脚本の締め切りだったことを思い出す。 それぞれ作業に取りかかるものの、料理を題材にした脚本を書いていたまさきは、アイデアに行き詰まってしまった。 そこで友人たちも巻き込み、変わったアレンジ料理を考えることに。 しかし、しばらくするとまさきが作業に飽き始め、水曜日恒例のデスダーツが開幕した。 最後までブルに入れられなかった人が、全員分の買い出しに行くというルール。 初戦はいっちーが敗れ、カニカマやちくわを買って帰ってきた。 せっかくならと、ラウンジにあるお菓子も使ってアレンジ料理の実験が始まる。 チータラとの相性の良さを発見したかと思えば、マンゴーグミまで投入。 友人たちも一緒になって組み合わせを考えたが、なかなか正解にはたどり着かない。 そんな中、いっちーが提案したのは、ミミガーに砕いたうまい棒のとんかつ味とチータラを混ぜるという一品。 恐る恐る試してみると、これが
10月13日の物語
「すごーい!やりたい!」 けいちゃんの弾くギターを見て、マキの目が輝いた。 この日のラウンジでは、そんな何気ない一言から、小さな挑戦が次々と始まっていった。 集まったのは、けいちゃん、マキ、みずきちと、顔馴染みの友人たち。 みずきちは自分が主催する舞台の話、マキは出演作品の話、けいちゃんは好きなアニメの話。 それぞれ違う話題で盛り上がりながらも、誰かの話に耳を傾けたり、ふと会話に加わったり。 同じ場所にいるだけで落ち着ける、そんな穏やかな時間が流れていた。 そんな中、けいちゃんのギターに興味を持ったマキが、弾き方を教わることに。 まずは持ち方から。 そして、いきなり難関のFコードに挑戦したものの、思うように指が動かず、思わずうめき声が漏れる。 けいちゃんもみずきちも友人たちも、そんなマキをあたたかく見守っていた。 続いてCとGを教わると、マキはみんながおしゃべりしている間も黙々と練習。 少しずつ音が形になり、最後にはけいちゃんから「いい響きだね」と褒めてもらえた。 その姿に刺激を受けたのは、みずきちだった。 「ギターはFコードで挫折しちゃったけど
10月12日の物語
「第4の壁を壊すのは好きか?」 がくしの何気ない問いかけから、この日のラウンジでは、舞台の世界と現実の境界について語り合うことになった。 集まったのは、かりん、せいと、がくし、くぼりおと、馴染みのある友人たち。 出演作品や近況の話をしているうちに、話題は演劇の演出へと広がっていった。 登場人物が観客に直接語りかけることは、作品をより面白くするのか。 それとも、物語への没入を妨げてしまうのか。 演じる側と観る側、それぞれの経験から意見が飛び交い、ひとつの答えには収まらない会話が続いた。 そんな真剣な話のあとは、せいとがずっと遊びたがっていた「犯人は踊る」。 かりんも友人たちも快く参加してくれて、せいとは嬉しそうに笑っていた。 ところが、いざ始めてみると犯人として勝つのがなかなか難しい。 がくしはアリバイの使い道に悩み、くぼりおは探偵として次々と犯人を見つけていく。 せいととかりんもあと一歩で逃げ切れそうなのに、最後には見つかってしまう。 悔しがる声も笑い声に変わり、何度も勝負を楽しんだ。 続いて、かりんの友人が「このボドゲ、世界で一番好きで。...
10月9日の物語
「自分が思う自分」と「誰かから見た自分」は、案外違うらしい。 この日のラウンジでは、そんな小さな発見から、思いがけない会話が次々と生まれていった。 集まったのは、しおん、ささみ、みずきちと三人の友人たち。 初めましての人もいたけれど、始まったのは遠慮のない「ミリ知ら他己紹介」だった。 相手の第一印象だけを頼りに、学生時代に入っていそうな部活などを勝手に予想していく。 突然話を振られた友人たちも次々と答え、根拠なんてないはずなのに、なぜか何人もの意見が一致することもあった。 自分では気づかなかった印象が、誰かの目にはちゃんと映っている。 役者としてどんな役が似合うのか、考えるきっかけにもなりそうだった。 続いては、Xで話題の「浮気調査シート」。 どこからが浮気なのかを話し合ううちに、ささみと友人の一人はすっかり意気投合。 一方、しおんと別の友人は「それは信頼が足りていないのでは?」と異なる意見をぶつける。 同じ質問なのに、答えは人それぞれ。 頷いたり、驚いたり、時には反論したり。 意見が違うからこそ、会話はますます面白くなっていった。...
10月7日の物語
「みんなでできるね!」 たいがの嬉しそうな声が、まさかこのあとラウンジ中の悲鳴に変わるとは、誰も思っていなかった。 この日も、はるき、たいが、いっちーのもとに友人たちが集まり、賑やかな夜が始まった。 まず盛り上がっていたのは、いっちーが見つけたスマホのポケモンバトル。 たいがや友人たちも参戦し、目が合えばすぐ勝負を仕掛けるいっちーだったが、自信満々で挑んだ初戦からまさかの敗北。 悔しさのあまり勝つまでやると言い張り、友人たちも苦笑いしながら何度も付き合ってくれた。 ようやく勝利を手にしたいっちーは、見たこともないポーズで得意げな顔。 その姿に、またみんなが笑った。 そんな中、いっちーの友人が那須高原で訪れた歴史資料館の話を始める。 横井庄一さんが長年潜んでいた穴蔵を見てきたという話から、たいがとの名前の繋がりが話題になり、いつしかそれぞれの祖先の話へ。 はるきも 「そういえば、僕の祖先は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出てたよ! 國村隼さんが演じてた大庭景親って人」 と明かし、みんなを驚かせた。 自分もいつか歴史に名を残せる人になれたら。 そんなこ
10月6日の物語
「体験型演劇を何でも作れるとしたら、何を作りたい?」 くぼりおのそんな問いから、この日のラウンジには、まだどこにもない物語がいくつも生まれていった。 集まったマキ、しおん、くぼりおは、全員がイマーシブ作品への出演経験者。そこでまずは「良いイマーシブ俳優とは?」について語り合うことに。 正確なタイム管理、安定したメンタルと体力。それぞれが実際の経験から意見を出し合い、友人たちにも好きな作品を聞いてみると、「世界観やセットが作り込まれていると没入しやすい」という声が重なった。目に見えるものすべてがその世界の一部であること。その大切さを改めて知っていく。 そこから話は、自分たちなら何を作りたいかへ。妖怪が登場する幻想的な世界、意外と少ないコメディのイマーシブ。誰かの「やってみたい」に、次々と想像が重なっていった。 そして、話すだけでは終わらないのがこの日のラウンジだった。 マキの友人が即興演奏をできると知ると、くぼりおが「みんなでインプロをやろう!」と提案。 お題は、くぼりおの友人が考えた「田舎の林の奥にある洋館から始まる物語」。 幼馴染三人から始まっ
10月5日の物語
「はやい!まだ喋り足りない!」 ラウンジの使用終了を知らせるアナウンスが流れた瞬間、思わずそんな声が上がるほど、この日は話して笑って、時間が過ぎるのを忘れる夜になった。 始まりは、がくしが名前を見て気になったボードゲーム「正気の沙汰じゃない犯行予告」。 せっかくならみんなで大喜利形式にしようと提案し、住民も友人も巻き込んで遊び始めた。 一人ずつ完成したお題を披露していくと、その名に負けない正気の沙汰ではない回答が次々と飛び出す。 誰かが発表するたびに笑いが起こり、人数以上の賑やかさがラウンジに広がっていった。 ひとしきり笑ったあとは、みずきちが出演していた「悪魔の恋愛診断展」の話から恋愛価値観を当て合うことに。 全31問。 参加者の回答割合も見ながら、「この人ならどっちを選ぶ?」と予想していく。 みずきちとせいとは、一緒に過ごす時間が増えたからなのか、お互いの答えをほとんど当てていた。 当日展示を見てきたばかりの友人も加われば、話はさらに広がっていく。 同じ意見に頷いたり、思いがけない答えに驚いたり。 ひとつの質問から、それぞれの考え方が少しずつ
10月3日の物語
いつもの事も一緒だと少しだけ特別になる。 この日は、そんな何気ない楽しさがいくつも重なっていく一日だった。 最近、現場でメイクをする機会が増えたがくしは、レパートリーを増やしたいとみやびに相談。 そこで始まった、みやびのメイクアップタイム。 まずは人生初のカラコンに挑戦するものの、目にものを入れるのが苦手ながくしは大苦戦。 震える手で何度も失敗しながら、なんとか装着に成功した。 そこから髪までしっかり整えてもらい、完成したのは平成男子のような可愛らしい姿。 すっかり気に入ったがくしは、何度も写真を撮っていた。 一方では、かりんの「オセロしよう」の一言から、せいととの勝負が始まる。 序盤はかりんが優勢に見えたものの、徐々にせいとが追い上げていく。 いつもとは少し違う真剣な眼差しで長考するかりんを、みやびやがくしも勝負の行方を楽しみに見守った。 最後は、負けるかもしれないと思っていたせいとが逆転して勝利した。 遊んでいるうちに、かりんから「お腹すいた」の一言。 それならばと、みんなでマックを頼んでマックパーティが始まった。 他愛のない話をしながら食べ
10月2日の物語
大きな音とともに風船が割れ、せいとの魂がどこかへ飛んでいった。 翌日に控えたみやびの誕生日会に向けて、この日のラウンジではみんなで飾り付け。 いくつも風船を膨らませている最中、せいとの持っていたひとつが突然破裂した。 あまりの音に、せいとは放心状態。 すると、かりんが静かに唱え始める。 「マブヤー、マブヤー、うーてぃくよー」 沖縄に伝わる、驚いて抜け落ちた魂を身体へ戻すための呪文らしい。 思いがけないところで、住民と友人たちは今後使えそうな新たな呪文をひとつ覚えた。 飾り付けがひと段落すると、かりんの友人が「せいとが好きそう」と持ってきたボードゲーム「Coup」で遊ぶことに。 ルール説明中、かりんとすずみーの頭にはずっと「?」が浮かんでいたものの、始めてみれば少しずつ仕組みが分かり、ダウトを交えた駆け引きに夢中になっていく。 一方、頭を使うゲームが得意なせいとは早々にルールを理解。 しかしカード運には恵まれず、次第に狂人のような動きを繰り返し、あっという間に敗退した。 風船を膨らませて、突然の音に驚いて、知らなかった呪文を覚えて、ゲームで笑う。.
9月30日の物語
大きな出来事がなくても、みんなで笑って過ごした夜は、ちゃんとこの場所の思い出になっていく。 そんな何気なくて平和な一日が、今日もラウンジにひとつ増えていった。 始まりは、つばさが提案した「脳死しりとり」。手で拍子を取りながら「りんご」「ゴリラ」「ラッパ」と言葉を繋ぐ。 ただそれだけなのに、焦るほど頭は働かなくなり、「ん」はつくし、存在しない言葉まで飛び出す。 最後はいっちーの「もうやめましょう!!」で強制終了となり、みんなで笑った。 そのまま遊びの熱はXENOへ。 友人が持ってきてくれたこともあり、二か所で同時に勝負が始まった。 いっちーに負けて悔しがるせいと、遊戯王のような熱量で戦ういっちーとつばさ。 その楽しそうな様子につられて、初めて遊ぶ友人も自然と輪の中へ入っていった。 勝ったり負けたり、くだらないことで笑ったり。 特別なことは何もなかったけれど、気づけば終わりの時間が近づいていた。 「あー楽しかった、帰りたくないなー」 誰かがこぼしたその一言に、この夜のすべてが詰まっているような気がした。 振り返れば9月も、こんな何気ない夜をいくつも重
9月29日の物語
この日のラウンジでは、好きなものの話が、いつもより少しだけ人を夢中にさせていた。 いつものようにギターを練習するけんじに、けいちゃんが「指立てたほうがいいよ」と声をかける。「けいちゃん弾けるの!?」。 思わぬ先生の登場に、けんじは嬉しそうに教わり始めた。 そんな中、友人がわおんぬに「このイマーシブシアター、面白そうだよ」とフライヤーを見せる。イマーシブが大好きなわおんぬは、気になるあまり「見たい!」とぐっと身を乗り出した。 すると少し勢いがつきすぎたのか、椅子のバランスを崩して、そのまま前へ。 「大丈夫!?」とみんなが驚いて手を差し伸べる。幸い怪我はなく、起き上がったわおんぬは「コケちゃって恥ずかしい、大人なのに…」。 心配していたみんなも、その一言でようやく笑顔になった。 一方、けいちゃんは友人の持ってきた小道具で怪しげな殺し屋に変身。 「こんな役がやりたい!」と目を輝かせる。その後も、おすすめのお菓子や仕事、懐かしい日の話まで、それぞれの“好き”から会話はどこまでも広がっていった。 夢中になって、教えたり、転んだり、笑ったり。...
9月25日の物語
この日のラウンジでは、どういうわけか、ちゃんとやろうとするほど笑いが止まらなくなった。 始まりは、れみーの「TikTokを撮ろう!」のひと言。 がくし、くぼりおに、遊びに来ていたいっちーも加わり、「BENNYって誰?」に挑戦する。 ところが、難しいダンスといっちーのボケに耐えられず、撮影は何度も笑いで中断。 がくしの「BENNYとれみーって似てるよね」から「れみーって誰?」まで生まれたものの、こちらも笑い崩れてなかなか完成しない。 その勢いは「レロレロ酒場」でも止まらなかった。 いっちーが読み手になると、なぜかベジータやセル、ヤムチャのモノマネ大会に。 笑いすぎて札を取れないがくしを横目に、れみーは不思議なほど聞き分けて得点を重ねる。途中から友人やまさきも加わり、最後には読み手でもない人までモノマネを始め、ラウンジはすっかり大混乱になった。 ひとしきり笑ったあと、がくしは友人に「新しい写真のポーズを見つけたい」と相談。 友人が自分のポーズを伝授し、れみーも得意のポーズを披露。 その完成度には、がくしも友人も思わず拍手を送った。...
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