10月20日の物語
昨日生まれた物語に、今日はどんな続きをつけようか。
脚本ウィーク二日目。
りの、かりん、くぼりお、そして友人たちは、前日に完成した「起」の台本を読み返すところから始めた。
今日作るのは「承」。
いざ続きを考え始めると、時代劇ならではの歴史の知識が必要になり、思わぬところで手が止まる。
そんなとき頼りになったのが友人たちだった。詳しい人が知識を教え、りのとくぼりおが調べながら使えそうな情報を書き出していく。
かりんの「こんな感じはどう?」という提案から、また別のアイデアが生まれ、少しずつ物語が動き出した。
一人では思いつかなかった展開も、みんなの知識を持ち寄れば形になっていく。
昨日の「起」に繋がる、納得のいく続きを作り上げることができた。
ひと仕事終えたあとは、友人が持ってきてくれたボードゲームの中から「みんなでメイキングBL」を遊ぶことに。
カードを引きながら恋愛物語を作っていくゲームで、今回の主人公は保健室の先生と、アーティストを目指す高校二年生。
喧嘩をした二人が、屋上での呼び出しをきっかけに向き合っていく。
思いがけない展開にみんなが夢中になる中、照れ隠しに茶化すがくしと友人へ、かりんが「今大事なところでしょ!?」と一喝した。
しかし最後にがくしが引いたのは、まさかのバッドエンドカード。
成就しなかった二人の恋に、りのもくぼりおもかりんも友人たちも、納得がいかない様子だった。
さらに、単語カードを使った即興芝居「ペーパーズ」へ。
りのの「ちょっと、かりん近いって!」から始まった物語は、友人たちの突然の暴露で、くぼりおとかりんの交際疑惑へと急展開。
そこへイケメンレーダーを持つ佐藤役のがくしが現れ、三角関係はますます大騒ぎに。
誰かが投げた言葉を別の誰かが拾い、予想もしなかった展開が次々と生まれていった。
脚本を書いていたときも、カードで恋物語を作ったときも、即興芝居で笑い合ったときも、やっていたことは少し似ていた。
誰かが物語の始まりを作り、みんなでその続きを考える。
思いどおりに進むこともあれば、思いがけない結末になることもある。
それさえ面白がれる仲間が、今日もここにはいた。
昨日から続く脚本ウィークの物語は、まだ途中。
けれど、この日のラウンジには、台本には書ききれないほどたくさんの物語が生まれていた。
