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12月27日の物語

2025年12月28日
読了時間: 1分

外は指先がきゅっと縮むほど冷えているのに、このラウンジだけは別の季節みたいに賑やかだった。


りのはギターを抱えて、慣れない指に笑いながらコードを探す。

みやびはドラムに挑戦して、リズムが合った瞬間に目が合って、いっちーはその隙間を縫うように踊った。

懐かしいお笑いの音ネタが、三人の手で少し違う形に生まれ変わっていく。


友人たちも増えて、中央のテーブルを囲んでエチュードが始まる。

配られたセリフのカードを、友人がそっと住民に手渡す仕組み。

いっちーが受け取ったカードを開き、真顔で「帝国万歳」と読み上げた瞬間、思ってもいなかった言葉がラウンジに響き、笑いが一斉に広がる。


そのままチーム戦のゲームへ、ヒエラルキーを予想しては外して、また笑う。


窓の向こうの寒さが遠くなるほど、ここはあたたかくて、音と声が夜の灯りみたいに揺れていた。

 
 

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