3月11日の物語
この日のラウンジは、少し変わった遊びから始まった。
つばさ、いっちー、さのちゃん、すぎちゃん。
そこへ友人たちも集まり、気づけば不思議なテーマの討論会が始まる。
最初のお題は「恋人にしたい果物選手権」。
真剣なのか冗談なのか分からない空気の中、それぞれが自分の“理想の果物”を語り始める。
さのちゃんとすぎちゃんはパイナップル。
いっちーとつばさはドラゴンフルーツ。
結果的に2対2で被るという、意外な展開。
どうやら、元気で明るい印象の果物が人気らしい。
その流れで、さらに謎のお題が続いていく。
「一緒に遊園地に行きたい都道府県」
「塩で食べたら美味しそうなアルファベット」
どれも正解のないテーマ。
だからこそ、思いつきの発想がどんどん広がっていく。
固定観念をひっくり返すような会話に、ラウンジは笑いに包まれていた。
次に始まったのは、つばさ考案のゲーム。
「オノマトペ」。
役者には瞬発力が必要、ということで生まれたリズムゲームだ。
リズムに合わせて、お題の擬音を瞬時に言っていく。
最初のうちはみんな真面目に取り組んでいた。
しかし、だんだんリズムが崩れ、言葉も崩れ、ゲームはカオスになっていく。
中でも難しかったのが「トマト」。
果たして、トマトの擬音とは何なのか。
答えは出ないまま、笑いだけが残った。
夜の終盤、つばさの悩みから新しいゲームが生まれる。
「最近、記憶力の低下が著しい」という一言から始まった、ポージング記憶力テスト。
みんなで順番にポーズを取り、それを覚えていく。
そして少しずつポーズを増やし、どこまで記憶できるか試す。
役者にとって記憶力は大切なもの。
苦戦しながらも、4人は20個のポーズを覚えることに成功した。
最後には、心地よい疲労感と達成感が残る。
役者としての小さな自信が、静かに積み重なった時間だった。
この日は、ラウンジのあちこちで楽しそうな会話が広がっていた。
住民たちのやり取りを笑いながら見ている人もいれば、一緒にゲームに参加して盛り上がる人もいる。
それぞれが好きな形でこの空間を楽しんでいる。
ラウンジ全体に、終始賑やかな空気が流れていた。
