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1月15日の物語

  • 1月16日
  • 読了時間: 2分

せいとのスマホケースの隙間から、映画のキャラクターのステッカーがのぞいていた。

そこから話は、好きな映画のシーンへと滑っていく。

せいと、たいが、みやび、そしてたいがの友人。

ゆったりした時間の中で、誰かの「わかる」が静かに重なっていった。


気づけば始まっていたのが、『好きな映画のシーンを再現するせいと劇場』。

せいとはなぜか、サッカー映画でミスした選手が泣く場面をやりたがる。

たいがを誘って、二人で再現。

泣く側も、受け止める側も、妙に真剣で、だからこそ可笑しい。

演技が上手いとかよりも、好きなものに本気になる姿が、ラウンジをやさしくあたためた。


その流れで「舞台で使える口上を作りたい」という話になり、ChatGPTに頼んで、たいがのかっこいい口上を生成することになった。

やたらキメたBGMを流し、たいがが読み上げる。

『光か闇か――選ぶのはお前だ。

だが知っておけ。俺は大河。流れを止めることは、誰にもできん。』

真剣に読み終えた瞬間、たいがの表情が崩れると同時に、笑いが一気に爆発する。

みやびが先に吹き出し、たいがの友人が肩を震わせ、せいとは嬉しそうに笑う。

ラウンジは、いつもの安心の笑いに包まれた。


ふと、昨日の“本人不在の誕生日”の話になって、「次は誰だろう?」と次の計画が動き出す。

次は、はるくんの誕生日。

「次は、本人いる時に祝わないとね」

そんなふうに笑い合いながら、もう半分くらいは祝っているみたいに、みんなで盛り上がった。


夜が更けても、急ぐものは何もなくて。

映画の余韻と、強すぎる口上の残り香と、次の誕生日のわくわくが、同じ部屋でゆっくり混ざっていた。

 
 

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