1月23日の物語
- 1月24日
- 読了時間: 2分
ラウンジに入ると、少しだけ肩がすくむ寒さがあった。
りの、ささみ、けんじ、れみーと、友人たち。
「今日、冷えるね」と誰かが言って、カイロを貼るか、ヒーターの向きを変えるか、みんなで小さな会議が始まる。
そのやりとり自体が、もうあたたかい。
「ホットドリンクで温まるのはどう?」
そう言って、ささみの友人がタピオカをデリバリーしてくれた。
黒糖の甘い匂いが広がって、りのが「温かい黒糖って絶対おいしいじゃん」と笑う。
初めてのホットタピオカに、けんじが「こんなの初めて飲んだかも」と言うと、ささみは「おいしいよね」と優しく頷いた。
みんなに配られた優しさに、りのが「やさいせいかつ!」と声を上げる。
「野菜生活?」と聞き返されて、ささみが「やさしい世界のことだよ」と教えると、場がふっと和らぐ。
「流行らせたいのに全然使ってくれないんだよね」というりのの嘆きが可笑しくて、笑顔が増えた。
れみーが初めてラウンジを使う夜。
「仲良くなろう」と始まったのは、友人たちのMBTI当てクイズ。
ホワイトボードには予想と一緒に絵や途中経過が並び、当たっても外れても盛り上がる。
「みんなのも知りたいね」と輪が広がっていく。診断が面接で使われる時代の話に、「時代だねえ」と、少しだけ遠くを見る目が混ざった。
「動けば温まるかな?」の一言で、けんじ師匠のアクション講座が始まる。
机を動かし、二段蹴り、回し蹴り。難しくて笑って、でも真剣。
後ろ蹴りに悩むりのに、けんじは丁寧に見本を見せる。
コツを掴んだりのがぐんと上達すると、「最初からできてたみたい」と褒め、りのは「教え方が上手いからだよ」と返す。
「やさいせいかつだ!」とささみが言って、優しさがまた一段、部屋に広がった。
外は寒いままでも、ラウンジの中は笑い声で満ちていた。暖房の近くに集まって、話して、動いて、また温まる。心が先にあたたかくなる日だった。
