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2月15日の物語

2月16日
読了時間: 2分

ラウンジには、やわらかい談笑の時間が流れていた。

はるき、れみー、けんじの3人が、ドリンク片手に他愛もない話をしている。

そこへ、はるきの友人たちがやってきて、輪がゆるやかに広がった。


お菓子をつまみながら、友人のひとりが取り出したのは、手乗りサイズのファービーのぬいぐるみ。

「懐かしい!」と一斉に反応が起きる。


するとけんじがぽつりと、「小さい頃、プリモプエル好きだったなあ」と言った。

「聞いたことはある」「見たことはある」「知らない」

返ってきた反応はまちまちで、その温度差にけんじが少し驚く。

そこから話題は自然と“子どもの頃に流行ったもの”へ。

ぬいぐるみ、ゲーム、おもちゃ。

同じ時代を生きているはずなのに、思い出は少しずつ違っていて、それを照らし合わせる時間が、どこか愛おしかった。


やがてささみが帰ってきて、空気がまた少し動く。

話の流れから、はるきとささみが「ズートピア2」のダンス練習を始めた。

黙々と振りを覚えるはるき。

0.5倍速で慎重に追いかけるれみー、けんじ、ささみ。

わからないところが出てくると、「はるきせんせー、教えて〜」と声が飛ぶ。

いつの間にか先生と生徒の構図になり、笑いながら何度も同じ振りを繰り返す。

音楽がなくても、身体だけでテンポが生まれていた。


ダンスでしっかり体力を使い切った頃、みやびの友人たちも合流。

その中にボードゲームやTRPG好きの友人がいて、「せっかくだしやろうよ」と提案が上がる。


まずは『ピット』。

手札を揃えるだけのシンプルなルールなのに、交換は同時進行。

「2!2!2!」「3!3!3!」と声が飛び交い、ラウンジは一気に市場のような熱気に包まれる。

静かな談笑から一転、全員が本気モードだ。


最後は学園恋愛もののTRPG。

それぞれが演じたいキャラクターを選び、コテコテの学園ラブコメを展開する。

女の子たちの「キャー!」という歓声が響き、ラストの告白はまさかの展開へ。

予想を裏切るエンディングに、全員が身を乗り出して盛り上がった。


ぬいぐるみの懐かしい話からダンス、そして市場のようなボードゲーム、甘酸っぱい学園恋愛まで。

その時々で空気の色ががらりと変わる、万華鏡のような一日だった。

ひとつにまとまらないからこそ、豊かだった。

ラウンジは今日も、いくつもの温度を抱えながら、静かに夜へと溶けていった。

 
 

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