2月18日の物語
ポツポツと友人が集まりはじめたラウンジは、いつの間にか席がほとんど埋まっていた。
顔なじみが多いせいか、最初から空気はやわらかい。
つばさ、いっちー、たいが。
そこにそれぞれの友人たちが混ざり、自然と円がいくつも生まれていった。
最初に始まったのは、歌しりとり。
歌の一節を口ずさみ、最後の文字からまた別の歌へ。
思いのほか小気味よく続き、みんな少し誇らしげに次の一曲を探す。
そして訪れる「る」。
一瞬の静寂のあと、いっちーとつばさの友人が同時にハモり出す。
――徹子の部屋のテーマ。
完璧なタイミングと絶妙なハーモニーに、ラウンジは大爆笑。
そこからはもう、「る」を引き当てることが目的のゲームへと変わっていった。
しりとりなのに、ゴールはひとつ。
“る”を目指せ。
誰かがうまく「る」に着地するたび、あのテーマが響く。
笑いは、どんどん軽く、弾んでいった。
続いて、つばさが役者仲間と始めたショートコント「焼肉」。
即興で始まり、空気は一瞬、やや微妙。
苦笑が漂う。
けれど、そこから声の圧が一気に場を押し切る。
内容よりも勢い。
理屈よりも声量。
気づけば、ラウンジは笑いに包まれていた。
ショートコントというより、もはや“声の力”の実験だった。
そして結論はひとつ。
大きな声は、やっぱり面白い。
さらに、ジェスチャーゲームへ。
役者陣と友人たちがチームを組み、対決が始まる。
役者陣はダイナミックで繊細な動きで魅せながら、しっかり得点を重ねる。
友人たちも負けじと食らいつき、場の熱はどんどん上がっていく。
お題は次第に難化。
「大袈裟なラジオ体操」
全力で腕を振り、全力で跳び、全力で伸びる。
そして、張り切りすぎた役者仲間が筋肉をいわしてしまい、ゲームは強制終了。
心配の声と、頑張りを称える声が同時に飛び交う。
笑いの中にも、ちゃんと優しさがあった。
あっちでは歌、こっちではコント。
さらに向こうでは別の会話。
いくつもの楽しさが同時に走っているのに、不思議と一体感がある。
それぞれが好きなことをしているのに、どこかでちゃんとつながっている。
この日のラウンジは、明るさが重なってできた、やわらかい賑わいに満ちていた。
