2月18日の物語
- 2月19日
- 読了時間: 2分
ポツポツと友人が集まりはじめたラウンジは、いつの間にか席がほとんど埋まっていた。
顔なじみが多いせいか、最初から空気はやわらかい。
つばさ、いっちー、たいが。
そこにそれぞれの友人たちが混ざり、自然と円がいくつも生まれていった。
最初に始まったのは、歌しりとり。
歌の一節を口ずさみ、最後の文字からまた別の歌へ。
思いのほか小気味よく続き、みんな少し誇らしげに次の一曲を探す。
そして訪れる「る」。
一瞬の静寂のあと、いっちーとつばさの友人が同時にハモり出す。
――徹子の部屋のテーマ。
完璧なタイミングと絶妙なハーモニーに、ラウンジは大爆笑。
そこからはもう、「る」を引き当てることが目的のゲームへと変わっていった。
しりとりなのに、ゴールはひとつ。
“る”を目指せ。
誰かがうまく「る」に着地するたび、あのテーマが響く。
笑いは、どんどん軽く、弾んでいった。
続いて、つばさが役者仲間と始めたショートコント「焼肉」。
即興で始まり、空気は一瞬、やや微妙。
苦笑が漂う。
けれど、そこから声の圧が一気に場を押し切る。
内容よりも勢い。
理屈よりも声量。
気づけば、ラウンジは笑いに包まれていた。
ショートコントというより、もはや“声の力”の実験だった。
そして結論はひとつ。
大きな声は、やっぱり面白い。
さらに、ジェスチャーゲームへ。
役者陣と友人たちがチームを組み、対決が始まる。
役者陣はダイナミックで繊細な動きで魅せながら、しっかり得点を重ねる。
友人たちも負けじと食らいつき、場の熱はどんどん上がっていく。
お題は次第に難化。
「大袈裟なラジオ体操」
全力で腕を振り、全力で跳び、全力で伸びる。
そして、張り切りすぎた役者仲間が筋肉をいわしてしまい、ゲームは強制終了。
心配の声と、頑張りを称える声が同時に飛び交う。
笑いの中にも、ちゃんと優しさがあった。
あっちでは歌、こっちではコント。
さらに向こうでは別の会話。
いくつもの楽しさが同時に走っているのに、不思議と一体感がある。
それぞれが好きなことをしているのに、どこかでちゃんとつながっている。
この日のラウンジは、明るさが重なってできた、やわらかい賑わいに満ちていた。
