2月19日の物語
- 2月20日
- 読了時間: 2分
ラウンジの一角で、突如として火蓋が切られた。
腕相撲大会。
屈強なつばさの友人を前に、空気が少しだけざわつく。
「まずは削るか」
つばさはえさっしーや友人たちを次々と送り込み、体力を削ろうとする作戦に出た。
何戦か終えたあと、つばさが静かに立ち上がる。
「相手にダメージは入った。いよいよ俺の出番だ。」
満を持しての挑戦。
レディーゴー――
次の瞬間、つばさの腕は一瞬で机へ。
ほとんど風のような速さだった。
机が割れるのではと思うほどの勢いに、一拍遅れて笑いが爆発する。
勝負は一瞬、笑いは長く続いた。
熱の余韻のまま、今度は6人で画力対決。
テーマは「サメ」。
真剣な顔で描く人、最初からネタに走る人。
完成した作品を並べ、友人たちが好みの絵に正の字をつけていく。
拮抗した対決の最終ジャッジは、後から帰宅してきたうめしゅー。
優勝は、たいがの描いたどこか愛嬌のあるサメ。
鋭さよりも優しさが勝った。
えさっしーのサメは、上手くもなく、かといって大きな笑いも取らず、絶妙な立ち位置に落ち着く。
その微妙さが逆に味わい深く、本人の苦笑いまで含めて、ちゃんと場の一部になっていた。
さらに「JUST ONE」が始まる。
親にお題を当ててもらうため、各自がヒントを出す。
ただし、ヒントが被れば無効。
直球で攻める者。
遠回りしすぎて哲学になる者。
思考の癖や性格が、言葉の選び方ににじみ出る。
「それ、伝わる?」
「いや、深いんだよ」
真剣なのにどこか可笑しいやり取りが、何度も繰り返される。
正解したときの小さなガッツポーズが、じわりと嬉しい。
グループは自然といくつかに分かれながらも、
同じ笑い声が空間を行き来して、いつの間にか境目は曖昧になる。
勝ち負けよりも、上手さよりも、
「一緒に笑った時間」がちゃんと残る夜。
この日のラウンジは、
賑やかさの中に、確かなあたたかさがあった。
