2月2日の物語
- 2月4日
- 読了時間: 2分
この日のラウンジは、最初から肩の力が抜けていた。
うめしゅー、けんじ、せいとと友人たち。
自然と住民たちの周りに人が集まって、まったりとした談笑が始まる。
うめしゅーがふと思い出したように言った。
「隣で貧乏ゆすりされたときの、撃退法考えたんだよね」
それは“止める”のではなく、“乗る”方法だった。
貧乏ゆすりの揺れに合わせて、音楽みたいにリズムを取る。
ストレスになるはずの動きが、少しだけ楽しいものに変わる。
実際にやってみると、確かに不思議で、みんなで笑いながら体を揺らした。
流れで始まったのは、人数ぴったりのマーダーミステリー。
ゲームマスターはうめしゅー。
役が配られ、それぞれが与えられた立場になりきって、事件の真相と自分の目的を追いかける。
疑ったり、信じたり、言葉を選んだり。
エンディングで真相が明かされると、
「あのとき、こう思ってた」
「実はここが怪しいと思ってた」
と感想戦が始まる。
答え合わせをするたびに、相手の考え方が見えて、距離がまた一段縮んでいった。
夜の終盤は、自然と舞台の話へ。
前日に千秋楽を迎えたばかりのうめしゅーが、舞台の出来事や裏側をぽつぽつと話す。
それを聞きながら、相槌を打ったり、静かに頷いたり。
特別なことはしないけれど、同じ時間を共有している感じが、心地よかった。
にぎやかさよりも、やさしさが残る夜。
ラウンジの時間は、ゆっくりと、静かに終わっていった。
