3月17日の物語
- 3月18日
- 読了時間: 2分
この日のラウンジは、言葉で遊ぶ夜だった。
えさっしー、なつ、かりん。
そこへかりんの友人が加わり、ゆったりとした空気の中で時間が始まる。
最初に広げられたのは「カタカナーシ」。
なつが近々イベントでやるということで、その練習を兼ねてみんなで遊ぶことになった。
カタカナを使わずに、お題を相手に伝えるゲーム。
今回はさらに一歩進めて、ストーリー仕立てで表現するルールに。
言葉を選びながら、遠回りしながら、なんとか伝えようとする。
えさっしーはどうやらこのゲームが苦手らしく、
「カレーが…あ、、」
と、言いかけた瞬間に失格。
カタカナを避けようとするあまり、妙に丁寧で整った日本語になっていく。
気づけば、まるで商品PRのような説明になっていて、ラウンジに笑いが広がった。
言葉を縛ることで、逆に表現が膨らんでいく。
そんな不思議な時間だった。
その流れで、今度は「ひらがじゃん大会」。
なつが「MC力を鍛えたい」と言い出し、実況と解説をつけてゲームをやることになった。
実況は、なつ。
解説は、かりんの友人。
プレイヤーは、かりん、えさっしー、そして友人たち。
ゲームが始まると、
「この牌を捨てた意味とは?」
「小さい『ゅ』を切ったのは、何か狙いがあるのか?」
「これは爽やかな語呂…爽やか方!!」
次々と入る実況。
その言葉が面白すぎて、プレイヤーたちは逆に集中できなくなっていく。
進みそうで進まない、絶妙な混沌。
それでも最後は、えさっしーが一抜けで優勝。
ただ、それ以上に印象に残ったのは、急遽お願いされたにもかかわらず、流れるように解説を続けたかりんの友人だった。
自然と拍手が集まる。
そのあと、えさっしーがぽつりとつぶやく。
「これ、飲みながら夜通しやりたいなぁ。」
その言葉に、みんなが静かに頷いた。
この日は、まるで放課後の教室のように、ゆったりとした時間が流れていた。
大きな出来事はなくても、言葉を交わして、笑い合うだけで、ちゃんと満たされていく。
そんな、やさしい夜だった。
