3月4日の物語
この日のラウンジは、静かに会話が広がっていく夜だった。
はるき、こーだい、まさきが集まり、そこへ友人たちが加わる。
大きなイベントがあるわけではないけれど、話題は自然と次々に生まれていった。
きっかけは、まさきの「声優さんを探している」という話。
そこからアニメの話題へと広がり、さらに好きな映画の話へ。
こーだいの友人がおすすめしてくれた、英語を使ったコントのような動画をみんなで観ることになり、
笑いながら少しだけ英語の表現も学んだ。
動画が終わるころには、話題はまた別の方向へ。
ポケモンや野球の話になり、自然とクイズ大会が始まる。
「このポケモンの進化系は?」
「この選手はどこのチーム?」
答えが飛び交う中、こーだいが問題を外すたびに
「スポーツは見るよりやる方がいい!」
と何度も言い張る。
その言い訳がだんだん面白くなり、周りから笑いが起きていた。
夜が進むと、今度はコントのような会話が始まる。
座ったまま、気軽にできる即興のやり取りだ。
はるきとこーだいがボケを重ね、
まさきがテンポよくツッコミを入れる。
最初は見ていた友人たちも、いつの間にか会話に参加し始め、
ボケにツッコみ、ツッコミにまたボケが返る。
会話はどんどん軽やかに転がっていく。
その流れの中で、誰かが口にした
「まだ舞える」
という言葉が妙に気に入られ、いつしかそれが、この日の合言葉のようになっていた。
この日は、にぎやかに盛り上がるというより、ゆったりと同じ時間を過ごす夜だった。
クイズをしたり、趣味の話をしたり、おすすめを紹介し合ったり。
それぞれが好きなことを話しながら、空気はやわらかくつながっている。
大きな出来事がなくても、気づけば時間が過ぎている。
そんな、静かに楽しい夜だった。
