3月8日の物語
- 4 日前
- 読了時間: 2分
この日のラウンジは、遊び心から始まった。
いっちーが仕事を終えて少し遅れて帰宅すると、さのちゃんが一枚の紙を差し出す。
そこに書かれていたのは謎。
「宝を探せ、トレジャーいっちー」
紙の謎を解くと、次の場所が示される。
そこに行くとまた新しい紙と謎。
ラウンジのあちこちを行き来しながら、
いっちーは謎を解いていく。
時には友人たちの知恵も借りながら、
部屋を縦横無尽に駆け巡る小さな冒険になった。
そして最後に辿り着いた“お宝”。
そこに書かれていたのは、
「この時間が宝物さ!」
その言葉を見て、いっちーは少しだけ涙ぐんでいた。
ひと段落すると、今度は舞台の話から流れで怖い話が始まる。
照明を少し落とし、雰囲気もそれらしく。
実際に体験した話や、友人から聞いた話。
一つ話すごとに、ラウンジの空気が少しひんやりする。
静かな緊張が続いたところで、
「この空気、動いて和ませよう!」という流れに。
そこで始まったのが、
さのちゃん発案の「アルティメットジェスチャー」。
3人で
「いつ」
「どこで」
「だれが」
を決め、1人がそれをジェスチャーで表現するゲームだ。
しかし、さのちゃんの出すお題はなかなかの無理難題。
ジェスチャーを担当したりおは、途中で膝から崩れ落ちてしまうほど奮闘する。
なんとか答えが導き出された頃には、りおはすっかり疲れきっていた。
それでも、その姿がまた面白くて、ラウンジには笑い声が広がっていた。
この日は友人同士も仲が良く、グループに分かれて話したり遊んだりしながら、気づけばまた一つの輪になる。
笑いも、少しの涙も、驚きも。
全部ひっくるめて、この日のラウンジにはちゃんと「宝物の時間」が流れていた。
