4月25日の物語
- 4月26日
- 読了時間: 2分
この日は、少し不思議な話題から始まった。
中心にいたのは、AIに詳しい友人。
見せてもらったのは、AIが作ったバラードのMV。
映像も音も、どこか完成されていた。
「俺ら、もういらないじゃん」
そんな言葉が、半分冗談のようにこぼれる。
けれど次の瞬間、空気は変わる。
いっちーが、軽く言った。
「綺麗なお姉さん×横井大河って作れるの?」
生成された画像は、綺麗でもなければ、馴染みもない、どこか歪なものだった。
一瞬の静寂のあと、悲鳴と笑いが同時に起きる。
その異質さと、どこか見覚えのある要素が混ざり合って、ただただ笑うしかなかった。
その流れのまま、たいがが前に立たされる。
「イロモネアやってよ」
無茶振りのように始まったそれは、一発ギャグ、モノボケ、サイレント…と続いていく。
友人たちが審査員になり、ひとつひとつ反応を見ていく。
やり切ったあと、たいがはなぜかコンビを組み始める。
いっちーと組めば、強引なショートコントになり、
どこか噛み合わないまま解散。
せいととは、モノマネとサイレント。
これもまた、方向の違いで終わる。
そして、かりんと。
モノボケで、その場の笑いをすべてさらっていく。
さっきまでの流れが嘘みたいに、きれいに決まる。
そのまま、話は「すべらない話」へ。
それぞれが、自分の中の鉄板を探す。
たいがは、小学生の頃の林間学校の話。
きちんと笑いを生む。
かりんは、少し怖い話を選ぶ。
その曖昧さが、逆に面白さを引き出していた。
せいとは、「面白くないけど怖い話」を選び、温まった空気を少しだけ冷やす。
最後に、いっちー。
「これは、さのちゃんの話なんだけど」
自分の話ではない。
けれど、それが一番笑いをさらっていく。
語られていないはずの誰かが、その場にいるような気配を残す。
「さのちゃん、すげえな」
そんな言葉で、場はゆるやかに収まった。
笑いが続いた一日だった。
誰かが投げて、誰かが受けて、また別の誰かが広げていく。
その流れの中で、それぞれの持っているものが、自然と見えてくる。
その日のラウンジには、笑いを通して、互いを知っていくような時間が流れていた。
