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6月17日の物語

6月18日
読了時間: 3分

ラウンジには、この日も脚本リレーWEEKの続きを紡ぐための人たちが集まっていた。


たいががパソコンを開き、「転」をどう動かすか考え始めた頃だった。


突然、つばさが言った。


「仕事してる旦那にコーヒーを入れる妻、やりたい。」


負けじといっちーが身を乗り出す。


「じゃあ俺は夜食を提供するお母さんやる。」


脚本の話をしていたはずなのに、なぜか二人は見えないキッチンへ向かっていった。


コーヒーを淹れる妻。

おにぎりを握る母。

パントマイムで進行する謎の競技。


どちらが先に届けられるかという勝負だったはずなのに、物語は突然変な方向へ曲がる。


気づけばいっちーは暗殺されていた。

そして旦那・横井の元へ届けられたのは、おにぎりではなく、いっちーの首だった。


あまりにも予想外の展開に、友人たちから大きな笑い声が上がる。

このラウンジらしい、説明のつかない時間だった。


その後はチーム戦の伝言ジェスチャーゲーム。


お題は、

「カバディをするハリウッドザコシショウ」

という、どう考えても難しいものだった。


いっちーは奇跡的に特徴を捉えた動きを見せる。

これは伝わった。

誰もがそう思った。


だが、その先にいたつばさの友人は、そもそもハリウッドザコシショウを知らなかった。


見事なジェスチャーは行き場を失い、チームは混乱する。


それでも、普段は大人しい友人たちが必死に身体を動かしながら伝えようとしている姿はどこか微笑ましかった。


正解よりも、その一生懸命さの方が面白かったのかもしれない。


そして再び脚本へ。


月曜日と火曜日から引き継がれたダークファンタジー。

この日の担当は「転」。


画面には聞き慣れないカタカナの固有名詞が並び、まだ回収されていない伏線も多い。


たいが、つばさ、いっちーの三人は頭を抱えた。

「どうしよう。」

「なんか難しくない?」

そんな言葉が何度も飛ぶ。


悩んだ末に出た結論は、

「とりあえず爆弾を投下しよう。」

だった。


大量の新キャラクター。

突然始まるコメディ。

本筋から少し逸れたように見える展開。

気づけば半分ほど別の物語になりかけていた。


それでも三人は諦めなかった。

散らばった要素を少しずつ元の物語へ戻していく。

無茶な展開と最初の設定が不思議と繋がり始めた時、三人の表情が少し明るくなる。


「これ、どうなるんだろうね。」

完成した原稿を見ながら、誰かが呟いた。

その答えは木曜日のメンバーに託される。


ラウンジには多くの友人が集まり、脚本のアイデアを出したり、ゲームで笑ったり、それぞれの時間を過ごしていた。


誰かの発想に驚き、誰かの失敗に笑い、また次のアイデアが生まれる。

物語の続きを考える人たちのそばには、いつも別の物語が転がっている。


この日もまた、脚本の中と同じくらい予想外な出来事でいっぱいの一日だった。

 
 

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