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6月4日の物語

6月5日
読了時間: 3分

ラウンジに集まったのは、すぎちゃん、くぼりお、れみーと、いつもの友人たち。そして初めて訪れた友人も混ざっていた。


れみーが最近サバゲーに行った話をしているうちに、「自分たちもやってみたい」という声が上がった。


するとれみーは、どこか得意げに言った。


「ラウンジでもできるんだよ!」


そうして取り出されたシューティングゲームの機械を囲み、小さな戦いが始まった。


撃ち方の癖を見ては「今のかっこいい!」と声が飛び、誰かが上達すればみんなで拍手する。競争なのに不思議と温かい。


その中でも、すぎちゃんの強さは際立っていた。

的確に狙いを打ち抜いていく。

そんな姿に歓声が重なり、ラウンジはますます賑やかになった。


少し休憩しようという流れから始まったのは歌詞読みクイズだった。


歌詞だけを読み上げ、曲名を当てる。

アンパンマンや有名なJ-POPは順調だった。


だが、ある一曲で全員が立ち止まる。

知っているはずなのに出てこない。


「あああ、なんだっけ!」

誰もが頭を抱えていたその時だった。


れみーがふいに立ち上がり、SNSで流行っていた振り付けを再現し始めた。

歌も一緒に口ずさむ。


その瞬間。

「あーーー!!」

全員の記憶が一斉に繋がった。


"夜の踊り子"のように軽やかに心が躍る高揚感に、難問を出した友人にも自然と拍手が送られていた。


音楽の流れはそのまま続き、今度はすぎちゃん提案の「歌ニョッキ」が始まる。


歌詞を分担し、順番が被らないように歌い繋ぐゲーム。


最初に選ばれたのは『アンパンマンのマーチ』だった。


ホワイトボードに歌詞を書き出し、いざ挑戦するものの、意外と難しい。


誰も歌わなかったり、逆に同時に歌ったり。

失敗するたび笑いが起きる。


何度も挑戦して、ようやく最後まで繋がった時には自然と歓声が上がった。


「最後まで通ると気持ちいいね」

くぼりおの言葉に、みんなが深く頷いていた。


その楽しさを残したくなり、今度は動画撮影へ。

選ばれたのは『感謝感激雨嵐』。


途中までは順調だった。


ところが、うまくいったと思った瞬間、すぎちゃんが静かに待ったをかける。


「え、何かあった?」

驚くくぼりおの横で、れみーが少しだけ肩をすぼめた。


どうやら歌い出そうとして手を上げかけ、友人が歌うのを見て引っ込めたらしい。

ほんの一瞬の出来事。


けれど真剣に遊んでいたからこそ、その小さな迷いまで気になってしまう。


そして最後の挑戦。


誰も被らず、誰も途切れず、歌が綺麗に最後まで流れた。


「わーっ!」


拍手と歓声が同時に広がる。

大げさな出来事は何もない。

けれど、その場にいた全員が同じ達成感を分け合っていた。


ゲームをして、歌って、笑って。

初めて会った人も、気づけば自然に輪の中にいた。


ろうそくの灯りのような温かな時間が、ゆっくりとラウンジを照らしていた。

 
 

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