7月14日の物語
脚本リレー二日目。
前日に紡がれた物語を前に、りの、ささみ、けんじ、そして友人たちは、まずは世界を理解するところから始めた。
最初に立ちはだかったのは、作中に登場する「OTDウイルス」。
「これ、何の略なんだろう?」
英語の正式名称を見ても誰もぴんと来ず、けんじがスマホで翻訳してみる。「なるほど、何かが変異したウイルスってことか。」その解釈を手がかりに、物語の輪郭が少しずつ見え始めた。
世界が分かると、今度は登場人物たちに命を吹き込んでいく。
AやBだった人物には名前が付き、「この名前は真面目そう」「この子はこういう性格じゃない?」と、一人ひとりの姿が少しずつ鮮明になっていく。
脚本を書き進めるうちに、「この人ならこう言いそう」「きっとこんな行動をするよね」と、それぞれの人物像が自然と膨らんでいく。
少しずつ物語に色がつき、登場人物たちにも息遣いが生まれていく。
そうして書き上げた〈承〉には、恐怖だけではなく、この日みんなで笑いながら積み重ねた時間も、そっと織り込まれていた。
