7月20日の物語
更新日:7月22日
月曜日のラウンジには、「やってみたい」が自然と集まってきていた。
きっかけは、うめしゅーがインスタのストーリーでつぶやいた「スイカ割りやりたい」のひと言。
すると、その言葉を見ていた友人が、紙や画材を持って遊びに来てくれた。
みんなで縞模様や種を描き込み、叩けばぱかっと割れる手作りのスイカが完成する。
順番に目隠しをして挑戦し、三人目が見事に真っ二つに割ると、大きな歓声がラウンジに響いた。
その後も、ゾンビになったけんじが挑戦したり、うめしゅーの気配切りが始まったりと、ひとつの遊びから次々に新しい遊びが生まれていく。
本物のスイカはなくても、夏らしい思い出はちゃんとそこに転がっていた。
遊び足りないみんなは、そのままボードゲームの輪へ。
「はぁというゲーム」では、「好き」や「ウインク」といったお題を住人も友人も順番に演じ、それぞれの表現の違いに笑ったり感心したり。
続いて始まったドラクエ人狼では、けんじが「俺が村長だ!」と堂々と場をまとめ始める。
ところが、疑わしいせいとを倒そうとしても、サイコロはことごとく味方をしてくれない。
攻撃は何度も外れ、最後にはまものだったせいととりのが見事に勝利。
思い通りにいかない展開さえ、みんなで笑える物語になっていた。
夜の終わりには、うめしゅーによるゾンビ講座が始まる。
「ゾンビは個人戦じゃない。団体戦なんだ。」
その一言から始まった講座は、やがてエチュードへと発展した。
徐々にゾンビへ変わっていくりのとけんじ、二人を前に立ち尽くすせいと。
「まだ意識があるうちに説得して。」
うめしゅーの一言で物語は動き出し、仲間だった二人が少しずつ変わっていく姿に、せいとの感情も揺れていく。
演技が終わったあとも、その余韻はしばらくラウンジに残っていた。
遊びも、ゲームも、お芝居も。
誰かの「やってみたい」をみんなが受け取るたび、この場所にはまた新しい景色が生まれていく。
そんな夏の始まりらしい一日だった。
