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7月21日の物語

7月22日
読了時間: 2分

ラウンジが始まると、友人たちが次々と集まり、初めて遊びに来た人は棚いっぱいに並ぶボードゲームを見て目を丸くした。


「こんなにあるの?」


その一言をきっかけに、「せっかくだからいろいろ遊んでみよう」と自然に輪が広がっていく。


最初に選ばれたのは、かりんが楽しみにしていた「ヒットパレード」。


流れてくる曲のタイトルと発売年を当てる協力ゲームだったが、一人の友人が驚くほど音楽に詳しく、次々と正解へ導いていく。


「これ個人戦だったら絶対勝てない!」


けんじが思わず笑いながら降参すると、その場はさらに和やかな空気に包まれた。


得意なことが違うからこそ、みんなで遊ぶ面白さがあった。


次に始まったのは、「ウミガメのスープ」。


「それって何?」という友人の素朴な疑問から始まり、「難易度1から順番に全部やろう!」という提案に、みんなが賛成した。


れみーが最初の出題者となり、「はい」「いいえ」で答えられる質問を重ねながら少しずつ真相へ近づいていく。


途中からは「今度は私が出題したい」と役割も自然に入れ替わり、星三の問題では横からけんじたちも加わって、全員で頭を悩ませた。


そして最後に挑んだ星五。


最初に見つけた問題はあまりにも突飛で、「これは難しすぎる!」と笑いながら却下。


改めて選ばれた『ナイスな電話』という問題では、あと一歩届かない質問が続くたび、「惜しい!」「そこいい線いってる!」と応援の声が飛び交う。


しばらく考え込んでいた友人が、「もしかして……」と投げかけた一つの質問に、れみーが静かに頷いた瞬間、点と点だった出来事が一気につながった。


「なるほど!」


答えが明かされると、あちこちから拍手が起こる。


「いい質問だったね。」

「これは本当に良問だ。」


一人が解いたというより、みんなでたどり着いた答えだった。


ゲームでたくさん笑ったあとは、自然と近況を話す時間になる。


最近考えていること、抱えている悩み、言葉にできずにいた気持ち。

誰かが話すたび、誰かが静かに耳を傾ける。


「環境はすぐには変えられなくても、逃げられる場所はいくつもあるよ。」

「世界は広いから。」


そんな言葉が、押しつけではなく隣に座るような優しさで交わされていく。


学校の休み時間のように笑い合い、ときには少しだけ立ち止まって話をする。


そんな何気ない時間が、この日のラウンジを、誰かにとって帰って来られる場所にしていた。

 
 

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