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7月26日の物語

7月27日
読了時間: 2分

日曜日のラウンジには、笑い声が途切れる暇がなかった。


最初にみんなで囲んだのは、「ファンサキラー」。


一般人の中に紛れたアイドルを見つけ出すゲームなのだが、そのファンサは本当に何気ない瞬間に飛んでくる。


「今の……私に向けてだった?」


そんな小さな仕草に思わず心が揺れ、疑い合うはずのゲームなのに、気づけばみんな笑顔になっている。


この日は、りのがまさかの三回連続でアイドル役。


自然な笑顔でさりげなくファンサを送り続ける姿に、「自然すぎる!」「全然分からない!」とあちこちから声が上がる。


誰かを騙すゲームのはずなのに、ファンサをもらえたような嬉しさまで生まれる、不思議な時間だった。


続いて始まったのは、「ひらがじゃん English」。


英単語を作っていくゲームだが、省略語や人名は禁止というルールに、せいととかりんは「これもダメ!?」と何度も手を止める。


一方で、海外生活の経験がある友人は迷うことなく単語を並べていき、そのたびに「そんな単語あるの!?」と驚きの声が上がった。


最後はりのが粘り強く勝利。


「英語だけで話す日があっても面白そうだね。」


ゲームを終える頃には、英語への苦手意識よりも、楽しさの方が少し大きくなっていた。


そして最後は、友人が持ってきてくれた「シネマスター」。


ランダムに決まった架空の映画タイトルだけを頼りに、その場で物語を演じる即興劇だった。


主演、助演、監督、スポンサー。


役割を入れ替えながら、友人たちも小道具を作ったりエキストラを務めたりと、全員で一本の映画を作り上げていく。


最後の一本では、せいとがエキストラ役に。


全力で場面を盛り上げようと立ち回った結果、「しゃべってないのに一番うるさい!」と総ツッコミを受けてしまう。


「ちゃんと頑張ったのに!」


悔しそうなせいととは裏腹に、その場は笑い声でいっぱいだった。


演じる人も、それを支える人も、見ている人も。


誰か一人が主役ではなく、その場にいる全員で作品を作っていく。


そんな時間が積み重なるたび、ラウンジは少しずつ、みんなの「楽しい」が集まる場所になっていくのだった。

 
 

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