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7月8日の物語

7月9日
読了時間: 2分

ラウンジには、その日ごとに小さなテーマがある。


この日は「クリエイティブな日」。


誰かがペンを手にすると、その輪は自然と広がっていった。


さのちゃんが描き始めたのは、おなじみのオリジナルキャラクター「ミヤザワさん」。

赤と青を重ねて立体的に見える工夫を加えたり、細かな表情を描き分けたり。

その隣では、いっちーやすぎちゃんも「この色どう?」「金色もありじゃない?」と、同じキャラクターにそれぞれの発想を重ねていく。


「今日は画力アップ!」


そう決めたすぎちゃんは、さのちゃんを先生に迎え、ひたすらミヤザワさんを模写することにした。


「目が大事。」

「唇が大事。」

「毛穴が大事。」


少しずつ増えていく謎のこだわりに笑いながら、それでも何枚も描き続ける。


気づけば七色のミヤザワさんが完成し、重ねてみると小さなトーテムポールのようになった。


最後はそれらを一つにつなげ、たすきのようにしてさのちゃんの肩へ。


そのまま外へ出ると、通りすがりの犬が「ワン!」と吠えた。


「ミヤザワさん、何か宿ってる?」

みんなで笑い転げたその出来事まで含めて、この日の作品だった。


一方その頃、絵を描かない友人たちは思い思いにボードゲームを囲んでいた。


キャラクターに名前をつけるゲーム、パズル、トランプ。


初めて来た人も、何度も遊びに来ている人も、ルールを覚える頃にはもう笑い合っている。


誰かは絵を描き、誰かはゲームを楽しむ。


同じ時間を、それぞれ違う形で過ごしているのに、ふと顔を上げれば同じ笑い声が聞こえてくる。


作品が完成することも嬉しいけれど、その途中で交わした「これ、いいね」という一言や、「もう一枚描いてみよう」という気持ちこそ、この場所が育てている創造力なのかもしれない。


七色のミヤザワさんは、今日もきっと誰かの記憶の中で、にぎやかに笑っている。

 
 

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