8月20日の物語
新しく入居したわおんぬが、初めてラウンジへ顔を出した。
すぎちゃんがMCとなり、最近入居したばかりのわおんぬと、がくしをもっと知るためのクイズ大会が始まった。
好きなもの、苦手なもの、漫画やゲーム。
答えから話が広がり、懐かしい作品の話にも花が咲く。
ところがわおんぬが好きな「ベルセルク」と、がくしが好きな「稲荷寿司」はなかなか当たらず、「それは和食ですか?」「甘いですか?しょっぱいですか?」と、いつしかクイズはウミガメのスープ状態に。
答えを探す時間ごと、二人を知るきっかけになっていた。
続いて、がくしの提案で音楽メドレーゲームへ。
お題に合う曲のサビを歌い繋いでいくが、わおんぬの番でぴたりと止まる。
「一旦考えよう」
何度も飛び出すその言葉は、すっかり今日の流行語になった。
わおんぬが得意なディズニーがお題になると一変。
ラリーが続き、友人たちから拍手が起こった。
その流れのまま、今度は三人で「輝く未来」をセッションすることに。
わおんぬの歌に、すぎちゃんのギターとハモリ、がくしのボイスパーカッションが重なる。
途中でコードを間違えながらも、初めての三人で最後まで音を繋ぐことができた。
初めましての一日は、クイズで互いを知り、歌で少しずつ距離が縮まっていった。
「一緒にやってみよう」から生まれた音が、これからここで暮らす仲間を迎えるように、ラウンジに優しく残っていた。
