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8月27日の物語

8月28日
読了時間: 2分

脚本ウィークも、いよいよ「結」へ。


水曜日までに書き継がれてきた台本を読み返すと、それぞれのパートには、それぞれを書いた人らしい個性がしっかりと残っていた。


「ここから、どう終わらせようか」


がくしが言葉を探す傍らで、みやびとすぎちゃんはインスピレーションを求めて音を鳴らし始める。


みやびが斉藤和義の「ずっと好きだった」を歌い終えると、誰かが言った。


「これ、BGMにしよう!」


そこからは、脚本と音楽を同時に作るという少し変わった時間が始まった。


みやびのギターに、すぎちゃんのカホンが重なる。その音を聞きながら、がくしは続きを書いていく。


「結」の始まりには「ずっと好きだった」。続く場面には、サザンオールスターズの「いとしのエリー」。


曲が変われば、台本の言葉にも少し違った温度が生まれる。

がくしが書いたものを友人たちと読み、すぎちゃんや友人たちが「ここはこうしたら?」とアイデアを加える。そうしてまた演奏が熱を帯びていった。


最後まで通した頃には、みんなから自然と「エモい」という言葉がこぼれていた。


数日間、違う住民たちが少しずつ書き足してきた物語。

その最後を、この日は音楽と一緒に迎えることができた。


無事に書き終えたあとは、打ち上げのように「ito」を囲む。


「架空のお酒を、アルコール度数が高い順に」「架空のコンビニ菓子を、値段が高い順に」


絶妙なヒントを出し合いながら数字を予想していく。

僅差のカードにも苦戦しながら、最後には見事に全員の予想が揃った。


「やったー!」


初めましてだった人も関係なく、みんなで本気で喜び、その勢いのまま記念写真を撮る。


ひとつの脚本を完成させるために集まった人たちが、最後には同じ成功を自分のことのように喜んでいる。


物語だけでなく、そんな関係まで少しずつ出来上がっていた夜だった。

 
 

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