top of page

8月30日の物語

8月31日
読了時間: 2分

「猟銃免許を取りたいんだよね」


けんじの一言を聞いたたいがが、「ここで練習できるよ!」と持ち出したのは、ガンシューティングゲームだった。


「なにそれやりたい!!」


新しく入居したわおんぬとしおんも加わり、早速挑戦することに。

すると友人から「各々が思うかっこいいポーズで戦ってよ!」と注文が飛ぶ。


小指で撃つ人、スナイパーのように構える人、二丁拳銃を構える人。

なぜか銃を持っているのに近接戦を想定している人までいる。

猟銃の練習からはどんどん遠ざかり、途中からはワニワニパニックまで始まって、ラウンジの一角は小さなゲームセンターのような賑わいになっていた。


続いて四人で「ゴキブリポーカー」。

初挑戦のしおんが少し緊張する一方、「ポーカー得意だから」と余裕を見せていたけんじは、まさかの一番乗りで敗北した。


しかも追い詰められるほど、けんじの言葉数は増えていく。


「人間ってピンチになるとめちゃくちゃ喋るんだな」


妙な学びを得ながら、意外な強さを見せるたいがや、序盤から追い込まれても粘り続けるわおんぬに感心する。

最後にはしおんも敗れ、初めての一戦をしっかり満喫していた。


一足先に負けたけんじは、友人と次のゲームを物色。


「わおんぬを大解剖しよう!」


始まった「サンレンタン」では、質問を通してわおんぬの価値観を予想していく。

「意外とわおんぬのこと知らないんだよなぁ」と悩んだり、「見方が似てるかも!」と喜んだり。

そこから、しおんの大解剖も始まった。


その中で飛び出したのが、しおんの「奇祭専門家になりたい」という意外な答え。

そこにわおんぬが食いつき、民俗学の博物館の話へと広がっていく。


初めまして同士でも、ゲームの中で選んだ答えをひとつ知るたび、その人の輪郭が少しずつ見えてくる。


遊んで、笑って、気づけば昨日より少しだけお互いを知っている。

新しい住民を迎えたラウンジには、そんな距離の縮まり方がよく似合っていた。

 
 

最新記事

すべて表示
9月16日の物語

雨のせいか、この日のラウンジにはいつもよりゆっくりとした時間が流れていた。 それでも、誰かの隣には自然と誰かがいて、話し声が静かに途切れることはなかった。 ゲームにも少し飽きてきた頃、まさき、たいが、いっちーの三人はダーツを始めることに。 最初こそ点数を数えていたものの、次第に面倒になり、なぜか「最初にブルへ入れた人が負け」という男気ダーツが始まった。 真剣にブルを狙いながら「入るな!」と叫ぶ、矛

 
 
9月15日の物語

この日のラウンジは、みずきち、がくし、はるきと、遊びに来た友人たちでゆったりと始まった。 大勢で囲むような賑やかさとは少し違う。 それでも、誰かが何かを始めれば、自然とみんなの視線がそこへ集まり、気づけば笑い声が重なっている。 そんな近い距離感の夜だった。 始まりは、がくしが一昨日行われた「メロい先輩選手権」を振り返ったことから。 「そもそも、メロさとは何か」 答えを探すべく、みずきちとはるきに“

 
 
9月14日の物語

久しぶりに顔を見せてくれた友人も多く、この日のラウンジはあちこちで話が弾んでいた。 そんな中、りのと友人たちが始めたのは、おじさん構文を作るゲーム。 手札を組み合わせるたびに、絶妙に嫌な距離感のメッセージが次々と誕生する。 読み上げるたびに悲鳴が上がり、それ以上の笑い声が返ってきた。 やがて「最高の文を考えよう!」と、勝ち負けそっちのけで全員の知恵を集め始める。 そして完成したのが、 「オジサンサ

 
 
bottom of page