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9月10日の物語

6 日前
読了時間: 2分

この日のラウンジは、みやびが訪れた恋愛にまつわる体験型展示の話から始まった。


話題は「どこからが浮気なのか」。


れみーとみやびの意見はぴたりと一致する一方、がくしは彼氏側の意見にも少し頷くところがあるらしい。


「え、それはどうなんだろう……」


考えれば考えるほど答えは出ず、最後には三人揃って頭を抱える。恋愛の正解は、ゲームの攻略法ほど簡単には見つからないようだった。


そんな三人が次に開いたのは、最近すっかりお馴染みの「ドゥームズデイ」。


「みんなで対戦とかできないのかな?」


話しているうちに、せっかくなら三人で配信してみようということになった。コメントも読みやすいTikTokライブに挑戦すると、がくしとみやびは順調にスタート。しかし、れみーだけがなかなかアカウントに入れない。


あれこれ試して、ようやくれみーの配信が始まった頃には、待っていたみやびがギターを弾き始めていた。


ゲーム配信のはずだったのに、いつの間にかラウンジには音楽が流れている。


ドゥームズデイを終えたあとも、れみーとみやびはそのまま顔出し配信へ。れみーは届くコメントひとつひとつに反応し、みやびはギターで弾き語り。その後ろを、がくしが行ったり来たりしながらボイスパーカッションで彩っていく。


三人とも同じ場所にいるのに、楽しみ方はそれぞれ。それが不思議とひとつの配信として混ざり合っていた。


画面の向こうから、仕事で遊びに来られなかった友人の「また今度遊びに行くね!」というコメントが届く。


会えない日にも、声や音楽を通して同じ時間を少しだけ分け合える。


いつもより静かなラウンジから始まった配信は、気づけばここにいない友人たちへ「今日はこんな夜だったよ」と届ける、小さな便りのようになっていた。

 
 

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