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9月29日の物語

9月30日
読了時間: 2分

この日のラウンジでは、好きなものの話が、いつもより少しだけ人を夢中にさせていた。


いつものようにギターを練習するけんじに、けいちゃんが「指立てたほうがいいよ」と声をかける。「けいちゃん弾けるの!?」。

思わぬ先生の登場に、けんじは嬉しそうに教わり始めた。


そんな中、友人がわおんぬに「このイマーシブシアター、面白そうだよ」とフライヤーを見せる。イマーシブが大好きなわおんぬは、気になるあまり「見たい!」とぐっと身を乗り出した。

すると少し勢いがつきすぎたのか、椅子のバランスを崩して、そのまま前へ。


「大丈夫!?」とみんなが驚いて手を差し伸べる。幸い怪我はなく、起き上がったわおんぬは「コケちゃって恥ずかしい、大人なのに…」。

心配していたみんなも、その一言でようやく笑顔になった。


一方、けいちゃんは友人の持ってきた小道具で怪しげな殺し屋に変身。

「こんな役がやりたい!」と目を輝かせる。その後も、おすすめのお菓子や仕事、懐かしい日の話まで、それぞれの“好き”から会話はどこまでも広がっていった。


夢中になって、教えたり、転んだり、笑ったり。

少し恥ずかしかった出来事さえ、誰かと笑えば、その日の楽しい思い出のひとつになっていく。


そんな何気ないことを分け合いながら、あっという間に夜が過ぎていった。

 
 

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