9月3日の物語
シェアハウスでじわじわと広がっているスマホゲーム「ドゥームズデイ」。この日は、ゲームに参加しているがくしとくぼりおが配信に挑戦した。
ゲーム配信にはまだ慣れていないくぼりお。操作や配信のやり方に慌てていると、けんじが横から「こうやるんだよー」と助け舟を出す。一方、配信経験のあるがくしは落ち着いた様子で仲間と協力しながら、着実にレベルを上げていった。
そんな二人の様子を見ながら、けんじも配信について知っていることを伝えていく。最初は戸惑っていたくぼりおも、遊んでいるうちに少しずつゲームに慣れ、気づけばしっかりレベルアップしていた。
配信を終えたあと、ゲームの中でゾンビと戦っていた姿に刺激されたくぼりおが、今度は実際に身体を動かしたくなった。
「アクションやろう!」
そこで、アクション経験の少ないがくしのために、けんじの指導とくぼりおのサポートで練習が始まる。
ひとつずつ動きを覚え、相手との距離や流れを確認していく。最初は探りながら身体を動かしていたがくしも、最後に一連の動きを通してみると、その感覚がようやくひとつに繋がった。
「これがアクションか……!」
目を輝かせるがくしを見て、二人もどこか嬉しそうだった。
ゲームの中で戦っていたゾンビがきっかけで、気づけば今度は自分たちの身体を使って新しいことを覚えている。
誰かの「やってみたい」に、誰かの「知ってるよ」が重なれば、昨日まで知らなかったことが、今日には少しだけ自分のものになる。
そんな小さな成長を見つけながら、この日の夜は過ぎていった。
