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9月4日の物語

9月5日
読了時間: 2分

この日のラウンジでは、最近すっかりお馴染みになった「ドゥームズデイ」の話があちこちから聞こえていた。


「ドゥームズデイって何?」


気になった友人が尋ねると、いっちー、れみー、しおんがすぐさま反応する。

三人ともそれぞれの同盟でゲームを進めているため、

「俺の同盟に入らない?」

「ぜひ私の同盟に!」

と、一斉に勧誘が始まった。


初めて遊びに来た友人まで巻き込んで、まるで突然のヘッドハンティング大会だった。


どうすれば強くなれるのか、次は何をすればいいのか。

画面を見ながら相談している光景は、どこか学生時代に友達の家へ集まってゲームをしていた頃にも似ている。

ただ同じゲームをしているだけなのに、ひとつの目標を誰かと追いかけることが、思った以上に楽しかった。


その傍らでは、翌日に控えたつばさとせいとの誕生日パーティーの準備も始まった。


れみーとしおんは、まず大量の風船を膨らませていく。


「写真撮れるフォトスポットみたいな場所があったら喜ぶんじゃない?」

「いいね、それならハートの風船も膨らませよう」


少しずつ華やかになっていく中、いっちーは「二人ともオモロいものが好きだよ」と、風船にオジサンの絵を描いて棒に刺した。


完成した“オジサン棒”は、しおんとれみーの手でフラッグの紐に繋がれ、なぜかフォトスポットへ丁重に祀られることに。


さらに友人たちも手伝って風船を膨らませていると、気づけば想像以上の量になっていた。


「流石に膨らませすぎちゃったね」


そう言って笑う頃には、いつものラウンジが明日を待つ場所へと少しだけ姿を変えていた。


初めて来た人がいて、その人も一緒に笑って、またひとつ輪が広がっていく。

そして今日膨らませたたくさんの風船は、まだここにいない誰かを喜ばせるためのものだった。


楽しい時間が、次の楽しい時間を迎える準備をしている。

そんな明日への温かさが、賑やかになったラウンジの中にふわりと膨らんでいた。

 
 

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