top of page

9月5日の物語

9月6日
読了時間: 2分

この日は、つばさとせいとの誕生日を祝う日。


しかし、ただ祝うだけでは終わらない。


「真の誕生日王はどっちなのか」


そんなよく分からない称号を懸け、つばさにはたいが、せいとにはすぎちゃんが味方につき、長い戦いの幕が上がった。


一回戦のイヌイヌパニックでは、噛まれた人から抜けるルールにしたところ、たいがとつばさがまさかの一発抜け。

「やはり真の誕生者には神がついているのか……」と妙な説まで浮上する。


山手線ゲーム、負けジャンケン、真顔選手権、ゼノ、ジェンガ。

勝ちたいあまり負けジャンケンなのに勝ってしまったりしながら、戦いは延々と続いていった。


終盤、せいとが五勝、つばさが二勝と大きくリード。

しかしつばさが「次に勝ったら三ポイントでいい?」と提案し、せいとも快諾。

すべてをひっくり返せるババ抜きが始まった。


途中、友人たちの「シャッフルタイム!」で手札を交換させられ、さらに謎の力で二度ほど時間が巻き戻った気もする。

それでも最後につばさが勝利し、ついに五対五。


決着は第九回戦「Kluster DUO」へ託された。


磁石を置くたび、周囲の磁石が揺れ、向きを変える。

友人たちも固唾を呑んで見守る中、最後につばさ&たいがチームの一手が勝負を決めた。


こうして、九月の誕生日を司る者は「つばさ」に決定した。


――だがまあ、身も蓋もないことを言えば、つばさもせいとも、本当に誕生日であることには変わりない。


真の誕生日王は一人でも、祝われるべき人は一人じゃない。

誕生日とは、本来奪い合うものではなく、こうしてみんなで笑い合うためにあるのだと、この日の笑顔が教えてくれた。


勝ったり負けたり、時には友人まで巻き込みながら、みんなで本気になって笑った長い長い九回の戦い。


二人にとって新しい一年の始まりに、たくさんの笑顔が残る夜になった。

 
 

最新記事

すべて表示
9月16日の物語

雨のせいか、この日のラウンジにはいつもよりゆっくりとした時間が流れていた。 それでも、誰かの隣には自然と誰かがいて、話し声が静かに途切れることはなかった。 ゲームにも少し飽きてきた頃、まさき、たいが、いっちーの三人はダーツを始めることに。 最初こそ点数を数えていたものの、次第に面倒になり、なぜか「最初にブルへ入れた人が負け」という男気ダーツが始まった。 真剣にブルを狙いながら「入るな!」と叫ぶ、矛

 
 
9月15日の物語

この日のラウンジは、みずきち、がくし、はるきと、遊びに来た友人たちでゆったりと始まった。 大勢で囲むような賑やかさとは少し違う。 それでも、誰かが何かを始めれば、自然とみんなの視線がそこへ集まり、気づけば笑い声が重なっている。 そんな近い距離感の夜だった。 始まりは、がくしが一昨日行われた「メロい先輩選手権」を振り返ったことから。 「そもそも、メロさとは何か」 答えを探すべく、みずきちとはるきに“

 
 
9月14日の物語

久しぶりに顔を見せてくれた友人も多く、この日のラウンジはあちこちで話が弾んでいた。 そんな中、りのと友人たちが始めたのは、おじさん構文を作るゲーム。 手札を組み合わせるたびに、絶妙に嫌な距離感のメッセージが次々と誕生する。 読み上げるたびに悲鳴が上がり、それ以上の笑い声が返ってきた。 やがて「最高の文を考えよう!」と、勝ち負けそっちのけで全員の知恵を集め始める。 そして完成したのが、 「オジサンサ

 
 
bottom of page